最近某国経済のニュースから眼が離せません。 リアルに国が吹き飛ぶ寸前で、60年前は軍事力で戦争やっていたのが、最近は直接マネーで戦うようになり、某国対国益を吸い尽くそうとする禿鷹軍団との戦いが毎日続いています。
某国を実名で書きたいところですが、妙に思想背景を疑われても嫌なので、ここは某国でお許しいただきたいです。
ここまでの某国さん
1997年アジアは未曾有の通貨危機に襲われていました。
タイが沈没、某国さんも沈没。国家の財政は破綻して国際的な資金援助(IMF) というか、主に日本からの資金援助で危機を脱したのでした。
IMF「貿易ばっかだと通貨変動で国力弱るから
ちゃんと内需拡大しなさいよ」
その後、某国さんもどん底から立ち直りました。
主に日本からパクった学んだ技術を整え、パクりがばれたので 勉強期間が終わったので、今度はちゃんと部品を買うようになりました。
さて、某国さんは極端なミーイズム(自己中心的主義者)です。 ツンデレではなくツンギレちゃんです。 なので、言うことを聞きません。 せっかく儲かったお金をどんどん投資につぎ込みました。
あらあら某国さん。設備投資とか技術開発とか、内需拡大にまわさなくていいのかな?
某国さん「あら、失礼ね。お金は太らせるもので作るものじゃないわ」
さすが、半万年職人蔑視した誇り高い考え方は違いますね。 ものづくりには向かない体質のようです。
現在のインフラは戦前、戦後日本の投資によって出来ているから 図に乗ってしまったようです。
その後マネーゲームもうまくいき、どんどんプライドも肥大化していきます。合わせてマネーゲーム用の借金も増えていきます。
一方アメリカでは、貧乏人融資が破綻して、借金が踏み倒されました。サブプライムショックと言います。
それで大穴を開けたのが、リーマン兄弟。そこに某国さんは言いました。
某国さん「私が引き受けてもよろしくてよ。
そのかわり、お金をちょっと待っててね
それぐらい当然でしょ」
某国さん家も借金だらけですが、リーマン兄弟がもうヤバイので アメリカパパも、持参金代わりに某国さんの借金に手心を加えていました(と言われています)。
某国さん「(おほほ、馬鹿なヒトたち。
誰があんな借金まみれの汚い兄弟引き取るかしら、
ウチの借金が乗り切れたらポイですわ)」
あらあら某国さんは、冗談ではなく本当にポイしちゃいました。 これって瀕死の人間(自業自得)に、詐欺を働くような行為ですよ。
某国さん「あら、私は国際的な注目も浴びたし、
ただで、20億ぐらいの宣伝効果もあったわ」
リーマン兄弟は、ついにギブアップ。他の会社も次は我が身と大ピンチ。 金持ちが開けた大穴を、貧乏人の税金で補填する騒ぎになりました。
こうなるともう大変です、いままで投資していた証券が紙くずに なってしまうので、世界的な恐慌になり、アメリカの信用は失墜。 アメリカドルはどんどん安くなり、世界経済が大パニックになって しまいました。
あらあら、リーマン兄弟を潰す引き金になったのはどこかな?
さて、リーマン兄弟を袖に振ったのは良いけれど、次の借金返済が迫る 某国さん。自動車、電子、造船と実績のある基幹産業を持っているので 安泰かと思っていたら、突然自国通貨が安くなりました。
なんと、私利私欲のために国をも滅ぼす悪の禿鷹軍団が、某国さんに目をつけたのです。
実は前から 某国さんは叩けば叩くほど、ドルが出てくる打ち出の小槌でした。
某国通過を売る>某国通過が余って安くなる>某国通過が安いと、海外から買い物が高くなる>逆にドルを売って為替を調整する。
仕組みはちょっと違いますが、100円のゲームソフトを朝売ったら 夕方には90円で買えます、また100円で売ったら10円儲かるようなものだと思ってください。
禿幹部1「あいつらは馬鹿か?」
禿幹部2「見栄っ張りらしいぞ」
禿幹部1「小銭稼ぎにはちょうど良いな」
そんなわけで、毎日ぶっ叩いてはコインを吐き出させていました。
さて、いよいよ某国さんが借金が返せなくなるぐらい膨らんできて、 危なくなってきました。
禿幹部1「じゃ、根こそぎやっちゃうか、リーマン兄弟の仇だしな」
禿幹部2「世界の投資が安定しないから、取れるとこからいただいちゃおうぜ」
某国通過売りの始まりです。いきなり数十億単位の某国通過を売りつけてきました。某国通過はどんどん安くなります。某国さんはそのうち買い手が付くと思っていましたが、どんどん下落。今までは海外からの投資がありましたが、それもなくなり、今や自国の貯金のみ。
1ドル=1300某 より高くなると、某国内企業は資金繰りが出来なくなりバタバタと倒れていきます。困ったことに某国さん、為替のマネーゲームにも手を出していたのですごい被害です。
あれあれ、某国さんの商品は安く売れるので、輸出で大儲けじゃないのかな?
某国さん、国内ではもの作り出来ないから、実は買わないと何も作れないんですね。高い物を買っても高くしか売れないから、通貨安は プラスにはならないんです。
某国さん「心配はいらないわよ!だって貯金はバッチリですもの。
どんどんドルを売って通貨防衛するんだからっ」
某国さんのいう貯金、最初は本当にありましたが、もうすでに国民を叩いて吐き出させています。 おやおや国民年金に手をつけたら大変なことになりますよ。
さて、全世界ではアメリカ経済が弱ってドル売りしてます。 世界主要国はドルを買って、アメリカを助けようと頑張ってますが 世界で唯一某国さんだけが、ドルを売って必死に防戦してます。 切羽詰まって持ってるアメリカの国債も売り出しかねません。これは超ヤバイです。
逆行してます。某国さん、なにげに絶体絶命です。
ここで某国さんが、貯金無くしてでも通貨安を食い止めれば、 せっかくの通貨を売った禿鷹軍団は大損。某国さんは苦しいですが勝利です。 いずれ通貨は回復するので、後は復活コースに乗っていつかは元通りです。
一方で、ドル売りが無くなり、禿鷹軍団が勝ったらどうなるでしょう? やっぱり禿鷹軍団は大損?
いえいえ、これまでも充分儲けた上に、二束三文で某国さん企業が買えるので、安く買って高く売ります。 こっちの儲けが大きいかもしれませんね。
今の様子は砲撃戦に例えられています。毎日砲撃戦が繰り広げられているので、観戦してる側には見物です。観戦席にも火が付いてますが、悪の組織vsツンギレというカードなので、どっちが勝つか見逃せません。
いよいよ借金返済日が迫って、某国さん10月中旬は連続ピンチです。
さて、日本はどうしているかというと、一度は助けた某国さんですが、 そのあと、「助けられた覚えはない」とか「過去のことをもっと謝れ」とか、 さんざんつばを吐かれてますので、華麗にスルー中です。
某国さん「地域経済には私は必要な存在。
お金を借りてあげてもよろしくてよ」
日本「ドル買いする時に、ドルを売る金貸せと?馬鹿なの?」
中国「なんで?」
かって日本も、世界の鼻つまみ者でしたが、敗戦、バブル崩壊、と どん底から何度も復活してますので、苦難の時に頼れる存在になりました。
日本も苦しくなりますが、世界が苦境の時なので底力を発揮するときと言えます。
この件をオタク的に例えると、自分とこの作家を育てずに、版権物コミカライズで部数を伸ばしていたマンガ雑紙が、余所に人気タイトル取られちゃった状態。でしょうか。
もの作りをおろそかにすると、こうなるという感じです。