第7話 「ロボット部隊の襲撃」
夜の銀座七丁目で殺人事件が起きた。報道が伝える犯人の特徴は2メートルの防弾チョッキを着た大男だったが、その正体はデモン帝国の科学者アカイシが造ったロボットだった。
アンドロメダ島では、アンドロメダ大宇宙艇の完成が間近に迫っていた。
謎の陰謀団(デモン帝国)の襲撃を危ぶむ龍夫だが、川中博士は楽観的に捕らえているのであった。
デモン帝国ではアンドロメダ基地をミサイルで破壊する案もあったが、その発明成果を惜しみ手が出せない状態にあった。
アンドロメダ基地では磁気異常が発生した。早風は宇宙Gメンに連絡を取りに飛び立つ。
その隙にデモン帝国のロボット軍団の襲撃を計画する。
アンドロメダ島にはすでに監視用のロボットカニが展開され、警備の手薄な場所から
上陸する。警護隊に発見されるが、拳銃や火炎放射器ですら効果が無く、最後の手段として宇宙艇のレイガンが取り外され使用されるが、それすらも効き目がないのだった。
耐熱装備で覆われたロボット軍団の力は絶大であり、ついには基地深く追い詰められる。
避難中に逃げ遅れた龍夫とマリ子だが、宇宙Gメンが駆けつける。
ロボットの対決で、ロボットカニがロボットを操る電波の増幅器であることに気がついたGメンは、高圧電流で破壊することに成功する。
制圧に乗り込んだデモン帝国の基地指令とアカイシ博士だが、宇宙Gメンの迎撃を受け
二人して海に没するのであった。
解説
マッドサイエンティストといった感じのアカイシ博士が良い感じで描写されている。
ロボットの殺人を喜んだり、デモン帝国の功名を願ったり、捕まるぐらいならと自滅を願ったりと、実に存在感のあるキャラクターを演じている。
最期は同乗した基地指令(逃げようとしていた)を殺してしまい、自分は「勝った」と笑うところなど、ぞっとする狂人ぶりが出ている。
電波混乱下でも監視用のロボットカニは正常に動くなど、矛盾がない様に細かい描写がされている。
物語上では大きな矛盾は見かけられないので、科学教養番組の要素も加味されていたと思われます。
第8話「アンドロメダ号ついに飛ぶ」
南太平洋では世界自然科学教会の調査団による海底資源の調査が進められていた。
だが、デモン帝国の基地に近づきすぎたため攻撃沈没した。
世界宇宙科学会議では、この件も持ち出され川中博士は宇宙Gメンの出動があると語る。
早風は休暇のためにアンドロメダ島を離れることになったのと入れ替えに、川中博士と月村の乗る連絡艇がデモンX(デモン帝国のロケット機)に襲われるが、駆けつけた宇宙Gメンにより救われる。
デモン帝国ではデモンX機に加えて、新型機スーパーXでのアンドロメダ機襲撃を計画する。
アンドロメダ号は無事発進、実験をこなし帰路につく途中でデモンXに襲われる。
最新装備のアンドロメダ号に旧来のレイガンは通用しないとみるや、アトムガン(核兵器)に切り替えアンドロメダ号を小破させる。
宇宙Gメンも駆けつけるが、スーパーXのウルトラレーザーの攻撃を受ける。
レーザーの攻撃をリフレクターで跳ね返しデモンX、スーパーXを撃墜する。
アンドロメダ号では月村が修理のため船外活動を行うが、命綱が切れ宇宙へ放り出される。
Gメンも船外活動を行い月村を無事救出する。
Gメンの船外活動を確認したデモン帝国の指令ゴンダワラは、新たなデモンXで強襲を仕掛けるが失敗、逃亡を図るが宇宙隕石に激突し、宇宙に散るのであった。
解説
DVDにはこの回からオープニングタイトル(?)が挿入されナレーションも入る。
宇宙科学会議では大口出資者が、デモン帝国の人間であることが示唆される。
明確な描写はないが、早風=宇宙Gメンであるためアンドロメダ号の発進に合わせて早風が長期休暇で遊び回っていることになっている。
アンドロメダ号には回転式キャビンが取り付けられ、遠心力で人口重力を発生させるとある。
本編後半ではTV特撮としては始めてかもしれない本格的な宇宙遊泳シーンなどが挿入されて先駆的な宇宙ものとしてのダイナミズムが堪能できる。
テレビ放送はこれを持って終了する。
第9話「空飛ぶ円盤の謎」
アンドロメダ号の実験は順調に進んでいた。
休暇をもらえることになった月村は故郷の吉野に龍夫を連れて帰ることにする。
吉野近隣の大山村には宇宙物理学の高山博士(川中博士の友人)が住んでいた。
大山村では高山博士が円盤を目撃する。
月村と龍夫が帰郷した村では、高山博士が連れ去られたと騒動になっていて、証言によると耳の聞こえない老人だけが気絶せずに、拉致現場を目撃していたのだった。
月村と龍夫はアンドロメダ島に戻り川中博士に報告する。
川中博士によると高山博士は放射能防止装置の研究をしていたとのことだった。
セスナの魚群偵察機が円盤と遭遇、機器の故障を起こし無人島に着陸する。
救出に向かった月村と龍夫は無人島でセスナ機を発見するが、パイロットは見あたらなかった。
無人島を捜索している二人は謎の山小屋を発見する。
そこで植物研究をしているハシドという紳士に出会う。
協力を願い出たハシドを丁重に断り捜索を続行、遭難したパイロット、ハリーと出会うが、どこかおかしな様子であった。
ハリーを不審に思った二人は後を付け、洞窟で円盤を発見する。
そこはデモン帝国のイプシロン基地でありハシドは基地指令だった。
高山博士と同じ場所に監禁されてしまうが、ハリーが救出に現れる。
ハリーは、潜水艦事件(第8話)を調査していたアメリカ宇宙探偵局の探偵だったのだ。
橋戸を振り切り脱出する4人。連絡艇V9で島から離れるが円盤に追撃される。
円盤からの影響で機器が使えなくなるV9だが、宇宙Gメンの救援で円盤を撃墜する。
解説
円盤は焼き芋を持って逃げている。なにかの伏線かと思ったら投げっぱなしでフォローされていない。
新たに宇宙探偵局という組織が登場。なんでも宇宙を付ければいいと言うものじゃないと、ツッコミを入れたくなるが、宇宙業務に関わる細分化された探偵業(主に保険会社の依頼)とすれば、なんとなくリアリティも出てくる。
今回は宇宙Gメンの助けを借りずに自力脱出するなど、アクションシーンも多彩になってきている。
円盤型航空機を完成させているデモン帝国の技術力もたいしたものなのだが、機密保持のための妨害工作が、帰って敵を引きつけていることになる。
第10話「七人の宇宙飛行士」
アンドロメダ号は月一周旅行を行うことになり、世界から有数の科学者、ジャーナリストなどが招待された。
アンドロメダ号の成功を苦々しく思うデモン帝国では、帝王直接の指示でアンドロメダ号爆破作戦が敢行されることになる。
龍夫は日本に帰って少年宇宙学校に戻ることになった。
アンドロメダ号の搭乗員の一人はデモン帝国のスパイで、脱出を支援するためデモンX号も追跡を開始する。
デモンXの交信を傍受したアンドロメダ号ではスパイの存在が怪しまれ、艇内では子供の密航者ヒロシが見つかる。
ヒロシは一人の搭乗者がまったくの別人であることを見抜くが、その人物は宇宙探偵局から派遣された探偵ロバートであった。
ロバートとマリ子は一計を案じスパイを発見するが、スパイはヒロシを人質にとって船外に脱出するのだった。
ロバートも船外に追跡するが、スパイは敵味方かまわないスーパーXの攻撃を受け絶命。ロバートも攻撃を受けるが宇宙Gメンが駆けつけ攻撃を妨害する。
船内では時限爆弾があることが分かったが、発見できないでいた。
爆発が迫る中ヒロシが発見、船外に放出する。
折しもGメン機と格闘を続けるスーパーXがその爆弾に直撃し爆破されるのであった。
解説
宇宙塵内に突入するアンドロメダ号、ヴァンアレン帯を通過する際の放射線防御などの科学用語が挿入されているところが興味深い。
宇宙空間では効果音を入れないなどのリアリティにもこだわっている。
宇宙遊泳のシーンはライトによるコントラストが強調されていて、なかなかのリアリティがある。
龍夫少年に変わり、さらに子供のヒロシが密航者として登場する。
ゲストの搭乗員に睡眠薬を飲ませようとしたりと無鉄砲な行動力を見せるが、何故か川中博士にかわいがられていて、以降レギュラーとして収まる。。
第11話 不明 ビデオ、DVD未収録
デモン帝国の暗殺者キラー・ザ・デッドが川中研究所を襲うが宇宙Gメンに反撃される