コミケ74

 新刊告知です。

 8月15日(金)西地区か36a 「十番町の会」に委託で置かせて貰います。

 出し物は 「特撮・ヒーロー主題歌クロニクル VOL.1」

 ヒーロー主題歌の研究本という、特ソン好きむけの本ですが、今回はウルトラQ以前のヒーロー主題歌に特化したので、知らない物も多いのではないかと思います。

  • 初のヒーロー主題歌はなにか?
  • ヒーロー主題歌の基礎を作ったのは?
  • 顧みることのない、テレビ黎明期のヒーロー群とは?

 等々の執筆上の謎に、可能な限りは答えを出しております。中身はそれなりに面白いと思います。私自身が、資料に当たって初めて知ったことも多いので、まとめ読みできるだけでも充分楽しいのではないかと。

 これは残念ながら歌うための歌詞集では有りません。ですが現在手に入る楽曲に関しては、すべてリストアップしているので、主題歌コレクションのお役には立つかと思います。あと、これは必聴と言う名曲には☆印を付けています。

 とりあえず、テレビヒーロー基礎知識リストとしても、有効かと思いますので、コミケお越しの際はよろしくお願いします。

 もう一冊、コピー本で「月光仮面 ストーリーガイド」も準備中。

 今年50周年となる月光仮面ですが、どんな話だったか知ってる人は意外に少ないように思えます。ヒーローの原点を新たに検証するためにも、月光仮面の再認識が必要な時期に来ているのではないでしょうか。

 廉価版のDVDが発売されていない、第1部「どくろ仮面編」の現存数全話のエピソードガイドを予定してます。

 委託先では「聖龍伝説」「マッドポリス」「特命刑事」本とかもあります。まさにカオス

コミックマーケット公式

|

偽造の歴史

 新潮社 人はなぜ歴史を偽造するのか を図書館で借りて読んでみました。

 義経ジンギスカン伝説がどのように発生したかなど、興味深い記述も多いのでこれは是非一読していただきたい本です。

 著者 長山氏の見解として歴史が物語として伝えられることに対する危惧が語られています。

 お隣の国で反日思想が強いのも、元と言えば歴史を検証せずに「物語」と混同させて、「優秀な民族が、不当に虐げられていた」といストーリーを国家レベルで教え込んでいるわけですから、一朝一夕では、その呪縛が解かれよう筈もありません。 

 恐ろしいのはナチス政権下のゲルマン民族優位論、陥れられてるのは   のせいであると言ってるのと全く同じことなので、歴史を物語とすり替えた上で(これは施政側にとって都合の良いもの)を滅ぼすという願望を植え付けることは危険きわまりない行為であると言えます。 

 振り返って日本はどうかというと、 戦前の日本史観により愛国心が作られていましたし、戦後の占領政策下で不当ともいえる自虐史観が教育されるのも、(戦争犠牲者のストーリーを全面に持ち出すことなど)また同じことです。

 大衆レベルだと、例えば歴史上著名な坂本龍馬ですらも、ほとんどの人間が司馬遼太郎氏の『龍馬がゆく』を検証もせずに鵜呑みにして「自分は龍馬ファンだ!」「龍馬のように生きたい!」とか公言してるので、まあ五十歩百歩な訳です。(せめて司馬遼太郎ファンというべきかと)新選組像もだいたいが司馬氏の小説を模倣したものを史実と思いこんでる様子があります。

 言ってしまえば誰もが、物語史観で、洗脳されている危険性があるわけです。

 過去のものを扱う際には客観性のあるデータを元にした「歴史物」。データから一般化するための「歴史小説(歴史物語)」、史実を踏まえつつも大いに創作された「歴史ファンタジー」と明文化する必要性があると考えています。

 歴史ファンタジーなら、平安時代の陰陽師がメガネ男子だったりしても全然おっけーなので、「ほらを吹くなら史実と混同はさせない」というルールをちゃんと作った上で、馬鹿馬鹿しいまでの創作の限りを尽くして欲しいと思うのでした。

|

山根公利メカ図鑑

 amazonで注文した山根公利メカ図鑑が到着。

 山根氏の仕事はあまり目立つ物ではないですが、メカアニメのインテリジェントな部分を支えているメカデザイナーの一人と言えるでしょう。

 なんとっても空想メカのディティールを描かせたら日本一じゃないかと言うぐらい、パーツパーツのたたみかけが素晴らしい。昔はメカのディティールと言えば、パネルを描くか、矢印を描くかといったぐらいなのですが、山根氏が抜きんでたことは、「アニメ」が馬鹿にされなくなった要因かもしれません。 絵描きを目指す人間なら必ず買って、新基準の参考書として手元に置いておくべきです。絵の個性と言うよりも、アイデアからデザインまでを実直に行うトランスポート技術が卓越しているのでそこが注目処。

 メインはガンダムや、カウボーイビバップなどですが、忘れ去られたような作品群のデザインのクオリティも高いので3800円はお買い得と言えます。

| | トラックバック (0)