バットマンvsスーパーマン(超ネタバレ)

「バットマンvスーパーマン」ザック・スナイダー監督

 前作に当たる「マンオブスティール」が正直好きにはなりませんでした。 スーパーマンの骨格部分である「正義」の部分が抜け落ちて、異星人の内紛に巻き込まれているだけの意味の無いシナリオでした。 
 「マンオブ」のアクションカットで壊されるシーンを見るたびに「その下で人が死んでるだろうに、どうでもいい良いことを描きすぎ」と思ってました。

 そんながっかりが!
そんなうんざりが!
 倍返しのエンタテインメントで帰ってきたのがBvS!
キャラクターものは歴史物と同じで、時代背景をどれだけ勉強してるかが、楽しめるかどうかの境目なのですが、今回は一見さん徹底的に置いてけぼりにしてるので、「ヒーローに興味が無い人には全く面白くない映画」だと断言しておきます。
 今回は女性キャラも良いのがありますので、「マッドマックス怒りのデスロード」好きな人にもおすすめ。

 以下ネタバレ注意

 冒頭、いきなり「マンオブ」でビルの倒壊に巻き込まれるブルース・ウェインから始まるので、これだけでもう安心。

 「バットマンビギンズ」では「人間は、その行動によって決定づけられる」というテーマで、大富豪が手のつけられない暴力に直接対峙する物語を描いています。
「BvS」では、「ヒーローのいる世界では、得体の知れない超人の善意を信じなければならない」というテーマで切り込んでいて、スーパーマンを疎ましく思う人間が巧妙に抹殺をはかるというのが今回のお話。

 ある将軍を取材に来たロイス・レーンをスーパーマンが助けに来るというのが冒頭。この時のドサクサで将軍が殺害されてしまったので混乱が広がり何万人も死ぬことになり、「安直な正義行使の結果に、責任を取らないスーパーマン」という空気が生まれてきます。

 言うまでも無く、対イラク戦争のアメリカに対する皮肉です。

 ブルース・ウェインはその被害に遭った側で憎悪感からアンチスーパーマンになっていくのはそのまんま。 この辺のヒーローものに政治的ポリシーを混ぜ込む作風は好みの分かれるとこでしょう。

 善悪グダグダになっていきますが、ヒーローに立ち返る行動転換点に「父と母」が用意されています。 クラーク・ケント(スーパーマン)は育ての父の「自 分の力を善に使え」という遺言に従い、ブルース・ウェインは弾丸一発で偉大なる父を失ったことから悪を憎む「反暴力のための暴力」となるのが出発点。

 スーパーマンは育ての母を人質に取られてバットマンとの対決に誘導されます。スーパーマンは根が善人なので「バットマンなら説明すれば分かってもらえる」と信じていますが、連鎖する憎悪に巻き込まれたバットマンは言うこと聴きはしない。

 そのバットマンを正気に戻させたのが双方の母親が「マーサ」だったという共通点。 ネットは安直すぎるという批判の対象になっていますが、「死んだ母が バットマンを憎悪から戻ってこさせる」のとバットマンが「異星人であるスーパーマンを信用する(直属でも無いのに家族愛を持ち合わせている)」トリガーに なっているので、幼稚な動機とみる観客が多いのは実に残念。

 アメコミファンならドゥームズデイの登場でおおっ!となります。無敵のヒーローをガチで葬った悪役で、スーパーマンの死から復活までが一大イベントとなりました。

 クライマックスで、毎度おなじみVFXインフレバトルが始まりますが、途中さんざんネタフリをしてついに出てくるのが、ワンダーウーマン!
 往年の「マジンガーZ対暗黒大将軍」のグレートマジンガーポジションで、ついにスーパーヒロインのスクリーンデビューに全世界歓喜となる筈なのですが、予告で姿を見せているのでサプライズになりゃーしない。
 異星人、人間、地球の神の子という三人がそろい踏みして、バットマンとスーパーマンが互いに「おまえの仲間だろ」というのが笑いどころにみんな気がついていなーい!!
 そこシナリオライターの価値が1億円ぐらい変わる台詞だから!!

 ヒーロー文脈が分かる人でないと楽しめないかもしれませんが、ベン・アフレックのブルース・ウェイン見るだけでも価値があるので、新旧役者のファンも是非。

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スターウォーズ フォースの覚醒(ネタバレ)

スターウォーズEP7「フォースの覚醒」
 通称「帰って来たSTARWARS(1977)」
 新制作が決まった後で、いきなりルーカスの考えたEP9までのプロットを蹴飛ばしたというところで、不安と期待の入り交じる公開日でしたが、結果は大当たり!!

 オープニングはルーカスフィルムのロゴだし、ディズニーロゴは入らないし、バッドロボットロゴも一番最後と スターウォーズファンおもてなし映画。
 初回だったので、オープニングテーマがかかった瞬間に場内大拍手。

 何が良いかって、新キャラクターが魅力的で「世の中のはみ出し者が世界を救う」というルーカスの愛した神話構造がそのまま活かされてるところ。 旧作キャラの使い方も良くて、連環構造でうまく機能しているのもポイント。

 EP4~EP6からの続編なので、「森の木陰でドンジャラホイ」で終わった「ジェダイの復讐(その後特別編から「ジェダイの帰還)」からの溜飲を下げるべく生まれたと言っても良いかも。
 出来が良いのはJJのおかげもありますが、旧作スタッフもバックアップ(ルーカスを除く)。
 帝国の逆襲脱稿後亡くなられたレイ・ブラケットの跡を継いだローレンス・カスダンがシナリオに入っているので、シナリオはEP5-6にあった「伏線と親族対決」もきっちり再現。
 新悪役が、「悪い奴に誘われた」だけではなく自力で悪になって行くところが素敵じゃあありませんか。
 映画の中で、精鋭パイロットのポーと下っ端トルーパーののフィンが「相棒」と呼ぶ仲になっているのですが、ポーがフィンの友人を殺していることに、互いに知らないというのが、これまた良い!!
 2回目見て気がつきましたが、カイロ・レンはレイに左手斬り落とされている模様。

 特撮もCGに頼らずに、着ぐるみ多用で宇宙人酒場再現などよくわかっていらっしゃる。

 ところでポスターで、レイが棒状のライトセーバーらしき物を持っているがでてこないやん! と思ったらカイロ・レンのセーバーが被ってるでした。 意図的でしょうなぁ
 トイになってるキャラクターも出ていないのでディレクターズカット版もある?

 スターウォーズファンでまだ見てないなら、一言声をかけてあげたい。
「今回は、ジャージャーもイォークも無しだぜ!」

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ヤマト2199 (ネタバレ注意)

 ヤマト2199をラストまで映画館で鑑賞。

 これまでの努力多き結果に、一大プロジェクトを終えつつある関係者一同に、アニメを見るのが好きな人間として、感謝と深い敬意を示したいと思います。

 ヤマトを再生するというのはそれこそ軽いレストアレベルでは済まなくて、根幹的な部分から再設計となり、「オリジナルの形、フィーリングを再設計で残す」というのがなかなか困難な作業になったと思います。

 錆びたシャーシに新しいボディを載っけてもしょうが無いのです。
旧「宇宙戦艦ヤマト」、すなわち70年型の物語モデルは現在ではもはや通用しません。

 だからこそ2199は新しい要素を詰め込んで,現代の物語にリビルドする必要があったので「原作と違う」なんて言う意見はおおよそ見当外れも良いとこです。

 何故ヤマトに新しいものを加えていったかを考えると2199というのは、別の視点で面白くなると思います。

・女性クルーが増えたのは、視覚的な意味もありますが、軍艦という死を象徴する船に生命を誕生させる女性を乗せる意味というのは、大きかったと思います。

・ガミラス側のエピソードにしても、どういう支配体制で何故地球侵攻したかのバックボーンを考えて、2199の戦闘場面の一秒単位で意味を持たせるというのに、一役買っています。
 多分、雑魚メカの爆発ワンシーンにおいてもなにがしか意図があるのでは無いかと思うのです。

 ヤマトというビッグタイトルを預かった人たちが作った、現状ベストがこの形なのではないかと思います。













と、まあ、何をやりたかったを重々察する努力をした上で、ヤマト2199は各所にエピソードのぶん投げをやっているような気がしてなりません。

○3人目のイスカンダル人、ユリーシャの登場。
・正直最期まで見て何の意味があったのか分からない。
  森雪と似てるのは観客引っかけの誤誘導で、結果他人のそら似?

・仕方なく航行装置に仕込まれているというのは、途中死亡する可能性は一切考えていなかった? サーシャはなぜその肉体保存方法がとられなかった? 

・使者として来たとは思えない、幼児的なメンタリティ。

○古代進の立ち位置
・オリジナルだと血気にはやる戦闘少年だったのが、今回は軍属という立場をわきまえた物わかりの良すぎる人物像に改変。その結果ヤマトにおける主役位置の消失。
・森雪救出作戦でヤマトを飛び出すが、どうやって助けるかはノープランという無計画性。
 結果、「たまたま森雪はガミラス人に解放され、古代は偶然それを見つけました(しかも無戦闘)」という驚愕の展開。 なにしに出て来たの?

・後半戦闘中に「ユキー!」って叫んでる事が多く、公私混同戦闘指揮者としては不適格なのでは。

・任務で死傷者を出していながら、森雪の死は隠そうというこれまた公私混同。

・おいおい、死体を抱きかかえるのは無いだろう。 原作にあったシーンとしてもあからさまに不自然。

○森雪って何者?
・最初は敵対的な異性として現れる。しかし異性として認識して、愛情を強く感じる対象というのが原作の立ち位置。
 これで2199の森雪が、古代に感化されて任務のために決死行動を覚悟するというところまで描き込めれば言うことは無いのですが、どうやらそう言うわけでは無し。

・ピント外れの扱いを終始受けて「はぁ?」「はあ?」言ってるだけの印象。

○ドメルの扱い
・2199で力を入れた描写が多かったのは分かりますが、あからさまなロンメルモチーフのため、ガミラスの描写がすべて、ナチス政権下ドイツのコピーになってしまい、「異性の文化であるガミラスがヨーロッパの風景的」になっています。

 そうなると第二次大戦のヨーロッパ戦線映画のパロディ、あるいはイタダキの羅列にしか見えなくなってしまい、宇宙で潜水艦戦モドキを始めるに至っては「Uボート」「眼下の敵」他モロモロのパクリでしょ。 ってことにもなってくるのです。

・ドメルが何故戦うのか、精神的バックボーンが今ひとつ不明でした。(女房、死んだ子供への理想世界のため?) そのため「いかにも軍人名セリフ」みたいなのが実に薄っぺらく聞こえます。

・ドメルの最期は「何故、我が身と引き替えにヤマトとの心中を選んだのか?」
 何をドメルは得ようとしたのか?
 軍人同士の尊敬なら、戦局が決したら引き上げて再戦の機会をうかがうべきで、特攻作戦を敢行するなら、ガミラス本星を死守する。「ここでヤマトを仕留めなければならない」という確信、覚悟の現れであって欲しいわけです。

・で、事もあろうに「よかった波動防壁間に合いました」で物語上無意味にしてしまうわけです。

・その後、「ドメル追悼式典の開催、ガミラスの人民の熱狂」に繋がるわけですが、だったらガミラス本星に突入したヤマト、をドメル支持者が狂気的に反撃するシーンがあってしかるべきなのではないかと思うのです。
 このあたりが機動戦士ガンダムのガルマザビ追悼式典のコピーにしかなっていない気がします。

○デスラー総統の迷走
・行動原理がスターシャへの愛情とするなら、異星人の男に寝取られてるだけでもう哀れ。
しかも、最期まで気がついていないという道化振り。

・ヤマト、ガミラス本星に到達してから、唐突行動多発。
 制作側の意思として「波動砲の存在意義」を考えて、「ガミラスへの物理的危機を敵であるヤマトが波動砲で阻止する」というのは意味があると思います。
 でも、そのために突如として、「脱出~別にガミラス本星なんかどうでもいいから、第2バレラスでボカンしちゃえ」ではあまりにも意味不明すぎます。
 いやいや、あんたの目的はスターシアのための銀河統一戦争で、その基盤の本星無くしちゃ駄目でしょう。
 このお馬鹿行動でヤマト2199がかなりグダグダになりました。
「犠牲が必用だ」とか言う脚本上の屁理屈は沢山です。

・副官ミーゼラの「きゃあ、デスラー総統生きてたー ニパァ(嬉しい)!」>「テレバシーうぜえぇ、バーン」からの「デスラー憎いわ」の茶番劇は一体何ごとかと。
 巻き添えで
「テレポーテーション的超絶肉体運動で、弾道の間に入り込む森雪が死亡(瀕死でした)」
ってもう、あきれかえるばかりなのです。 森雪がなんで自分の一命と引き替えにミーゼラを救おうとしたのでしょう? 誰か愛する女として共感するからの衝動的行動でしょうか?
それは行動原理として納得いくことでしょうか?

○スターシャの色ボケ
・デスラーからの愛情を理解しつつ、地球人捕虜とイチャイチャしていたという、二股キャラ。
・自分とこの波動テクノロジーが、そもそもの覇権争いのきっかけになったのに、それを軍事利用したからコスモリバースは渡さないという手のひら替えし。 無責任女王

○沖田の死
 沖田艦長というのは「決死の航海に挑み、次世代の成長にすべてをかけた」人物だと思うのです。
 その沖田が復路では「犠牲を出した自分だが、一目地球を見たい」と思うところに、ヤマトのラストシーン「何もかも皆懐かしい」が生きてくるのだと思うのです。
 後半は沖田の生きる意思を描くシーンが欲しかったのですが、どうもそこには関心があまり向いていないようです。

 軍事的な戦いから、沖田が生きる戦いに移行しての勝利(地球まで帰ってきた)だから、泣けるシーンだと思うのですが。 その辺の描写無しに泣きました。っていうほど2199沖田に皆さん感情移入できてるんでしょうか?

・沖田の死と対象に結婚式のシーン(新たなる生命)が挿入されるわけですが当然
「地球では瀕死になってヤマトの帰りを待ちわびているのに、おまえら何やってんのじゃ!」
って事ですよね。 多分地球のSNSで炎上してるでしょう。

・新しい生命を予感させるのは古代と雪が担うべきところを、奇跡話になってしまうところがもはや意味不明。
 おいおい、古代守さんは地球を救うナンチャラを森雪に使ったらいかんでしょう!
ここにきて、兄弟愛と言う馬鹿行動ですか?
 駄目になったのに数分後には奇跡で復活? なにそれ? 皆さんこのラストに納得してるんでしょうか? 
 沖田の意思を受け取ることによりヤマトがコスモリバースとして発動したんではないかなーと思うのですが、その説明は無かったような。

 他にもデスラー砲からなんでヤマト助かったの?とか粗雑な部分が多数あります。

 リビルドという作業工程で、色々と詰め込みたいのは分かります。でもそれが一緒に混ぜ込まれてはもはやオリジナルの良い部分も毀損しているような感じがしてしまいます。

 やりたいことがあるなら、もうちょっと整理して上手くやって欲しかったです。

というのが2199の感想です。

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「風たちぬ」(ネタバレ)

 芸術とは、個人の感性によって具現化されたものである。

 宮崎監督の意思と技術を持って、イマジネーションを具現化しているのだから、「これが正解」だと言われればその通りなので、反論は出来ない。

 ここから先は、「勘違いを根拠にしているかも知れないが、いかなる感想を持つこともそれは個人の自由である」という原則で書かせていただきたい。

 主役声優に関しては,最後まで慣れないどころか、話をぶちこわしにしている感がある。
声質にこだわって、感情表現を犠牲にするというのは、あきらかにベクトルがずれている。

 「インテリは甲高い声なんだ」

 声優決定過程がTVで放送されたが、これは周囲の危機感の表れだと思う。「納得ずくでキャスティングされた」ことをあらかじめ言っておく必要があったと考えたのでは無いだろうか。

 甲高い声云々は、人間の知能とはまったく無関係の思い込みに過ぎない。
その思い込みのみでねじ曲げている。 「いかにも感情を出しています」という声が嫌いならそれこそ全部字幕にしてしまえばいいのにとすら思ってしまう。

 役者は、その能力のすべてを使い「他人の意義」を伝えようとする。
その人生をかけた精神力に対して「そんな声は嫌いだから声質さえ合っていれば素人でも良い」というのは、かなり失礼な印象を持つ。

 結果、ファンタジー映画にしてしまったことにも疑問が残る。
堀辰雄の「風立ちぬ」は当時は死病であった結核の娘との恋物語である。
 この映画に死病も持つという、葛藤がどこにあるのだろうか?
しかも意味も無く零戦開発の話がくっついている。
 好きなお寿司とハンバーグを一緒に載せてみましたという感じで、同じ皿に乗せている意味が分からない。

 方や死者を量産する側で、方や死に行くことを覚悟した対比の物語です。
~というには、飛行妄想が前に出すぎている。

 物語は終始主人公に都合の良いように出来上がっている。
頭も良く、友達に好かれて、喧嘩も出来て、工学的な才能も有り、すぐにトップクラスの仕事を任される。 本人には飛行機を飛ばすという夢があり、美人の彼女を持ってイチャイチャする映画で、ラストでヒロインが死んで「死がそばにある」とか言われても、そんなものは戦時中どこにでもある光景だったのでは無いだろうか。

 特に首をかしげるのは結婚式のシーンで、頭に花飾りをつける風習はどこをモデルにしたものだろうか?

 即席な結婚式で、角隠しなど婚礼衣装を用意出来ないのは分かるが、花飾りというのは稚拙な印象がある。神道式に見えるのを極端に嫌ったのでは無いだろうか。

 この映画を見て泣きましたという感想を持たれる方は是非、他の映画も楽しんでいただきたい。登場人物が死んでさあ泣かせましょうな映画は量産されています。

 総合的な感想としては、自分の夢に固執して、他人の苦しみを共感しない糞野郎の映画に見えました。 ということです。

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3Dで見よう:トロンレガシー

 レンタルで借りたトロンレガシー視聴。
あんまり3Dの効果が無かったので映像的な迫力はいまいち。

 内容は「高度なプログラム人間」「低級なプログラム人間」「デジタル世界から現実世界に侵攻」と行った、おおよそ最先端とはいえない腐りかけのプロット。
 でも、前作のシドミードコンセプトが見事に昇華されていたので、ミードファンとして悪く無い(確かシド・ミードは不参加)

 前回はもっさりしたメビウスデザインのスーツが、今回はライン光&SFチックなものに変わったのはイマドキなのですが、この手のデザインも飽和しているので新鮮みが無い。 2009年の制作時は先端だったのでしょうけど、なんか新しいこと考えないといかん頃合いなんだなーと思った次第。

 高いところから飛び降りて、片膝たててシャキーン! みたいなのもありきたり。アクションシーンも「SW1ファントム・メナス」あたりから変わってない。 ライトサイクル戦が立体になったのはちょっと面白かった。

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○流ブーム

某部長の話が面白かったので続き

「○流って、国家規模の売り込みやっても儲からないことを証明した分、興味深いよね。 動員でステータス獲得みたいな、(どこぞの宗教団体)とまったく同じ戦略……(以下略)」

「だいたい一人商品で死んだだけでも会社が傾くのに、○国まで行って○○○被害に遭っても何も報道されないって、絶対ないでしょう」

「YOUTUBEで何億回再生ってのに目をつけたのはいい。 タダで見せてネット視聴率稼げと、口を酸っぱくして言ってきたので時代は変わったと思った。 簡単にここまで数字操作できることも

「○流って少女漫画消費世代なんですよ支持してるのは。 本能的に恋愛消費はしたいんだけどリアルが追いつかない恋愛弱者。 整形イケメンが無茶な設定で愛を語る。 萌え系、腐女子と消費パターンは一緒

「○国だから毛嫌いしてるのっても馬鹿ですね。 向こうはリアルに戦争脅威があるからシリアスな物の表現力はあると思いますよ 儲からないから日本に入ってこないだけなので、こっちは褒めてやって」

「実際問題、馬鹿な子からお金を巻き上げてるっていうか(笑) 広告費とか投資してもみんな○流なんて消費しないから、日本の資金は流れていかない。 せっせと売り込むのに金を出してくれるので、そりゃーマスコミは文句言いませんよ。 馬鹿なプランナーが尻馬に乗ろうとして○流タレントを押さえようと必死になって笑われる」

「その結果、嘘で町中を闊歩する人たちに居場所作っているので、まあ文化的領土侵略ですよね」

「日本でも「アラブの春」は起こってるんですよ。 それが原発利権に反発する人たちだったり、ブームでも無いものをゴリ押しする○流嫌いだったりとか、ネット世論が形成されている」

「ただし、打倒したところで良くなるどころか、むしろダメになるデメリットも知らないと後で痛い目に遭う。 原発反対なら明確な新エネルギーを支持、○流嫌いならもっと好きな物を支持して盛り上げていくべきなんですよ」

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バトルシップ

 評判良いので見に行ったら、やっぱり面白かった!
インディペンデンスデイとか好きな人にはお勧め。
 メカ関係のディティールが良いので映画館で見ないと後悔します。

 ただし、バカ映画なので知的な物は
金輪際、期待しちゃダメだ。
 すごく頭悪い映画だから。



以下ネタバレ


















もー、これはヤマトなんですよ。しかもさらば以降テイストの
・異星人と戦う海軍。
・バカな主人公が艦長代理
復活する退役大型戦艦
 これですよ、これ! 老兵が集まってミズーリが出航するだけで泣けるんです。(日本と戦った船なんだけどそこはさておく)
 旧世代の重たい砲弾かついでえっちら運ぶだけでお腹いっぱいです。

 途中で海戦ゲームみたいやな!と思ったらまんま海戦ゲームが原作というか元ネタでした。
 ストーリーはほぼありがち展開(ながーいエンディング後のおまけまで!)なんだけど、それでもラストのスーパーホーネット(だと思うが)にはグっとくるのです。

 個人的には提督の、「娘に嫁に下さい」「NO!」「え?世界を救ったのに」「NO!それとコレとは別だ!」 が1番笑いのツボでした。

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コクリコ坂から(ちょいネタバレ)

 派手さは無いですが出来の良い青春映画でした。
ねつ造された素敵人間のあつまる昭和史がむずがゆいけど。

 シナリオは映画の基本なので、シナリオの出来が良いから映画も    ・・と書こうと思ったのですが、主人公達が肝心の問題に対して、何もしていない(別の事件は結果的な解決)ので、これは良いシナリオと呼べるのかどうか疑問。 

 描いてもいない完成度を語ってもしょうが無いのですが。

 10代少女の色気のある映画なので、気に入るヒトはツボにはまると思います。

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オーズ、電王、オールライダー レッツゴー仮面ライダー(超絶ネタバレ注意)

 レッツゴー見てきました。

 四月馬鹿映画としては面白かったと思います。
前半部分はかなり良かったです。
ショッカーが支配した世界、最強のショッカー怪人1号2号。 唯一のヒーローが現行ライダーのオーズ。 特異点として動けるのが電王(ちなみにNEW電王のほうね)

 半分くらいまでは良かったのですが、後半はもうグダグダ。
タイムトラベルのコンフリクト(衝突)が、まるで解消されてない、手抜きとしか言えないストーリー。

 伊上勝氏の評伝見ていると伊上脚本(初期石森ヒーロー)は「省略の芸」とされていて、これはなるほどと思いました。 テンポの美学とも言えます。( 子供心に馬鹿にしてましたが)
 レッツゴーは省略と言うより「もうめんどくさくなったから。説明やめた」としか思えないのです。

 ショッカーが支配して、1.2号以降ライダーは存在しないはずの世界で、次々ライダーが現れて、みんながそれを知っている。
「ライダーへの思いがよみがえらせた」
という台詞がありますが、平行世界で存在しないって言ったのは何?
名前呼べるわけ無いでしょう。 こんな小学生でもツッコミ入れられるようなもので良いんですか?

 お祭り映画なので、かなり割り引いて観てましたが、平行世界のまま帰還させずに終わったのはただただ、唖然とするばかり。
 レッツゴー世界が存在し続ければいいんですが、どうせこの後映画ライダーはみんな無かったことにして、またオールライダーやるかと思うと、もうどうでも良くなってきます。

 「幸太郎は未来の全ライダーの記憶持ってるから」とか、いろいろ押しようが有ると思うのですよ。 ディケイド使ってライダー情報獲得するとかも有りでしょう。

 1号2号とFIRST1号.2号が一緒に戦うとか、ツボをつくシーンはもっと出来たのにと思うと、いろいろ残念至極。

 子供だましじゃ無くて、子供心が震える映画を作って欲しいです。

 

ヒーローはピンチの時に黙っていないからヒーローなので、この映画で出てきたのはオーズと電王以外はみんな偽物です。

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ヒッチコックコレクション

HITCHCOCK COLLECTION DVD-BOX が定価12000円出ていたことをつい最近知る始末。「北北西に進路を取れ」が入っていませんが、有名どころが全部入りといったところです。


 しまった買い損ねたと思ってたらここでまだ在庫があったので欲しい人はお早く。

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