アニメミライ

 本年度の若手アニメーター育成事業の試写会があったので行って来ました。
http://animemirai.jp/

 大手のプロダクションばかりで「若手」を支援していないという批判も目にしましたが、「現場を育てる」という趣旨なので、プロダクション云々は的外れな意見だと思うのです。

 良いところには良い人材が集まるし、それを活用する場も作らなければならないので、文化庁事業としてのアニメ制作は、良いことだと思ってます。
 個性あるパイロットフィルムが年4本作られてることの価値は、もっと先に評価されることだと思います。

 同時に「若手」にもっとチャンスを与えることも同様だと思うのです。
前からちょいちょい言っているのですが、制作の終わったアニメから、背景素材などを「レンタル」して、アニメのリサイクルを計れないかと思うのが私の考えです。
 アニメを作りやすくする環境をもっと作れないものかと。

 例えば、面白い脚本があれば「商用利用許諾」を取って、また使えば良いと思うのです。 「リメイク権を公にする」という行程が生まれれば、日本人特有の「練度の上達」にも繋がると思うのです。 

 さて、試写会の感想。

BUTA 三船敏郎のアニメキャラみたいなのが出てきて、当然ある世代以上はこれが三十郎がモデルであることはすぐ分かる。 それを知らない世代は、「意味も分からず懐かしい」という感情を抱く。
 大きなガジェットが暴れたら往年の東映アニメ調と言うより「王様と鳥」のパロディと思うほうが異例なんでしょうけど、なんかもにょる。

しらんぷり いじめをテーマにした絵本を、丁寧にアニメ化している作品。 「原作をいかに映像化していくか」が今のアニメ業界の仕事なので、特殊な手法論が試されたのは素晴らしいことだと思います。 山田くんとかはぐれ雲とか手書き技法の継承としては面白い。 内容は重いものなので、見た後感想文書かされるような気がしてしまいました。(それだけ没頭して見ていたと言うことで)

わすれなぐも 会場でも、よく公費でこれ作りましたねと言われた、まさかの妖怪幼女もの。蜘蛛女好きにはたまりませんね!(いるのか?)  個人的には剣を振った後でバスっという切り込み音が入る音響効果がすごく良いと思いました。 

ぷかぷかジュジュ
 まあ、官公庁の発注したアニメだよねーって感じの、ほのぼのアドベンチャー。 もうちょっと登場人物の心理効果みたいなのを描くと児童文学になるのにって思いました。

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星を追う子ども(ネタバレ)

 ジュブナイル物の長編アニメーション。
http://www.hoshi-o-kodomo.jp/top.php

 結論から言うと、ジブリアニメのパチモンみたいになってしまって、「どっかで見たような感」がずっとする内容。

 ヒックとドラゴンも、ジブリリスペクトが感じられる映画なのですが、こっちはオリジナルを作ろうとして、結局似たような物になってしまった感じがします。

 ナウシカからテト。ラピュタから異世界遺跡。もののけ姫とか千尋から変な生き物、ゲド戦記からぬるいアクションシーン。
 芝居が出来ない人がコンテ切ってるのか、「飲んで喰ってラジオをあやつる」みたいな不自然なシーンを平気で作ってしまう。 そういうことを同時にやる「状況」が描けていればおかしくは無いが、いきなり出てきた登場人物の行動としては、違和感しか持たない。 別に腹ぺこキャラって訳でも無いし。

 洞窟に秘密基地みたいなシーンがあるけど、湿気とカビの多いところに物を保管したり、ましてや鍵もかからないところに放置はありえんなーと。 自分の私有地というわけでも無いし。

 全体的に基準となるリアリティが欠損して、時代設定も分からない、何で三輪トラックが現存? 国鉄時代の車両は、赤字線なのか、昭和なのか? 歴史的なバックボーンも無茶苦茶でいつまで経っても内容に入り込めない。 特務隊の関係者が何故、教師を? 時の支配者が何度もに略奪にやってきた?

 地下にある異世界遺跡の場所に行くのは、別に悪く無い。
だが、いつものように夕陽が落ちたり、空に雲が何重にもあったりする画を作ってしまったは、総てが台無しというものだろう。

 独立系で、これだけの規模のアニメーションを作りました。 と言う面では本当に素晴らしいことだと思います。 だからこそ借り物の再構築みたいな物は見たくなかった。 韓国あたりのアニメを見ているようだ。

 ゲド戦記があまりにもひどかったので、話がオチてる分「ゲドよりはマシ」といった感じでした。

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ゲッターロボ號

スパロボがらみでゲッターロボ號のことを思い出しました。もう20年経っているのですね。

アニメはあまりというか、ほとんど見てなかったのですが、漫画版がやたらと面白い!久々に読み返してみたのですが、高速で合体する戦闘ロボ、一歩間違えば即死! 合体だけでまるっと一話。 日本政府から逃亡して、アラスカ戦線に単独参戦するゲッター! など今見ても面白い! 石川賢氏のゲッターロボも名作でしたが、この號ももっと再評価されて良いのでは思うのでした。

三巻だけ高いなー(11年3月10日 現在)
たぶん、ブックオフとかにふつーに売ってると思います。

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宇宙ショーへようこそ

祝 公開!
ということで初日に行ってきました。

アクション、冒険、友達との連帯感などサマームービーには良い内容なので、8月ぐらいまでは続いて欲しいと思います。
(以下ネタバレ注意)












 今まで見たことの無い映像で、それぞれがほほえましてくて嫌みな感じが無いところが、実に良かったです。
 難点としては、「子供達の冒険」の話なのに、ずっとガイドがいるため、「安全なルートしか進んでいない」のです。終盤子供らしい決意があっても「無責任で頑張る」じゃ、駄目だと思うのですね。マイマイにしてもそうですが、児童向け映画で一番やっては行けないことなんです。決断にはリスクをはっきりさせないと、ただの空想良かった話になってしまうわけです。ちなみに、ここんとこのさじ加減は藤子F不二雄先生が最高に上手かった。

 主人公の夏紀も周(あまね)に最初から謝る気満々なので、和解シーンになんら感慨が無いっちゅうか。
 すっかり毒婦化したマリーもなんか救いがなくてがっかり。

 正直ストーリーには辛口ですが、映像の面白さ、アニメの面白さとしては実に贅沢な内容なので、是非とも観に行って貰いたい物です。

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ガンダムUC

新宿ピカデリーでガンダムUC見てきました。

 密度の濃い画面なので、映画館で見ても遜色ないというかむしろ、映画館で見るの推奨。
でっかい画面のスペースコロニーを見て、いろいろと昔のこと思い出しました。

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シリウスの伝説

シリウスの伝説の廉価版が出たので買ってみました。

 1981年に制作された劇場アニメーションで、当時は「ハンドトレスのフルアニメ 動画枚数8万枚」と宣伝されて、映画館で圧倒された覚えがあります。

 「対立する種族の許されぬ恋」を描いたもので、ストーリーも良いのですが、音楽面が実に素晴らしいのですね。(作曲 すぎやまこういち)

http://www.youtube.com/watch?v=1Am8--TszH4

 久々に見ましたが、やはりできの良いものは色あせないものです。
自信を持ってお奨めしますので、是非見ていただきたいところです。

主題歌もいいんだこれが。

http://www.youtube.com/watch?v=45BRrC7SO9g

GOLDEN☆BEST/サーカス 歌の贈り物

 リマスターでブルーレイ+サントラ発売を希望します。

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宇宙ショーへようこそ

http://www.uchushow.net/
公式サイト開設したようです。

 なんかフォトン思い出すなーと思ったら、もう全然見られない状況でがっかり。 

フォトン コンプリートエディション [DVD]

 ビデオ屋にあったのもVHSだったし。
ブルーレイの製造単価が安くなれば「アプコン画質だけど格安」という販売も出来ると思うのですが。

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涼宮ハルヒの消失

感想としては可もなく不可もなくと行ったところ。

 TVアニメシリーズを一通り見ていることが前提で、かなり謎の積み残しもあるので「ファン専用映画」には違いないのですが、観客を引きつける演出力でカバーしているといった感じです。

 異常な環境に対し、主人公がどう自覚していくかという点においては、重要なエピソードとは思いますが、「あくまで中間点」もしくは「ラスト前エピソード」といった感じなので、TVで見ているものの公開形態が変わったという印象しか無いです。
 映画ならもっとスペクタクルが欲しいとこ。

 これが
長門が好きだから、劇場で長門祭りやるぜ! ひゃっほう!
ってことなら、気持ちは分かるのでなんか全部OKってことで。

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魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st

なのは劇場版を観に行ってきました。

 もう清々したド本気の造りっぷりにいたく感心しました。
これはいい!観に行くべし!

 最近、制作者側の態度というのが鼻にかかることがあって、いかにもパロディ、オマージュでございます。といったシーンがあると「貴様はそんなもの見せられて、嬉しいのか!」と説教したくなるのですが、
 なのは1stは自分たちで作ったスタイルを、丁寧にバージョンアップしているので好感もてるのです。

 自分流というのが見つかった人間は幸運です。
どういう感想になるかはわかりませんが、まずは見ておくべきと書いておきます。

ここからは、見た人向け。
ネタバレしますよ。
























まあ、どうしてもツッコミどころはありますな。
リボンつけたまま寝てるってどんな朝帰りの子やねん!とか。
ずた袋みたいなスカートは、やめてくれーとか。(裾がめっちゃ汚れます)

 フェイトに力点置きすぎて、主人公なのはの扱いがぞんざい。「魔法少女の責任」みたいなものから友達と離れていくパートは、尺上切るのはやむを得ないとはいえ、確か「両親の事故かなんかで一人で過ごした」という部分は、根幹に関わる部分なので、そこはカットしたらいかんでしょう。

 「目的を果たしたら消失してしまう」という使い魔リニスの設定ももったいない。OVAにでもするべき。

 劇場版の改変事項としては、悪おかんプレシアの心情をこってり書いていたので、そこは大いに満足。
「決意の空中変身」と「フェイト参戦」は男泣き出来る良いシーンです。


 

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ヤマトメカニックメモリアル

 映画館行ったら、プログラムコーナーに「宇宙戦艦ヤマトメカニックメモリアル」という本が売ってました。

 中身は、復活編新メカの紹介なのですが、なんといっても圧巻は、宇宙戦艦ヤマトのトイ&プラモデルのアイテムカタログ。

 もう、何という おっさんホイホイ

 最初のヤマトはゼンマイ駆動
 銅色の銀河モデル
 100円のメカ・コレクション

 ああ、何もかも皆懐かしい。
残念なのは野村トーイのプラモがパッケージだけで、現物写真が無いことですか、
野村アンドロメダは銘品なのにー。

価格は1200円。
模型雑誌の特集みたいな内容なので、オヤジ世代のみお奨めです。

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