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2012年11月

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 Q(超ネタバレ)

ネタバレですよー
見てない人はみてはいかんですよー。






























 ネガティブ感想を書くまでもなく、ボロクソ言われまくってることにほぼ同意。
あの「破」の予告編はどうしたんだよ!
 ってみんな思いますよね。 またしても観客の期待を裏切って、訳の分からない「謎」っぽいものをばらまいて つづく  で終わってしまう訳です。

 95年の初放映時から「ナニも考えていないんだろうな」と思ってる派と「実はスゴイ伏線だらけの作品である」派が口げんかしてたんですよ。 主にニフティサーブとかで。
 今回は見事にその再現で、よくもまあ時間を巻き戻してくれたなぁと。

 アニメ感想ごときで人間関係をぶちこわしにするのが、エヴァの魅力です!

 って言えばかっこいいけど、もうおっさんなのでアホな論争に関わりたくないんです。
どうせ作者はナニも考えてない。 ってのが前提で見てるから、シーンが連結されていくとすごく面白く見れる。 今回みたいに投げっぱなしで終わっても「ああ、特撮博物館で遊んでたから、2本同時制作とか言ってたのが無くなったんだ」ぐらいにしか思わない。

 基本的にアニメの技術はスゴイ訳ですよ、新戦艦出てくると高揚しますよね。 それがグルグルバチーン攻撃とかだと、ああちょっとやばいなーって気がしてきて、芝居パートになると「アニメーターさんはがんばってるんやで!」ってのは分かっていても、やってることが面白くも何ともない。
 綾波9号がクローンでしたとか言われても、もう誰も驚きませんよね。 生首ドーンとか、友達くびちょんぱとかもふーん。 なぜなら感情移入できていない「エヴァキャラ」がどうなっても一観客としては、何とも思わない訳なのですよ。

 リソースの問題というか「どう資源としてエヴァを使い切るか」の問題にも見えてくるのです。 要するに「謎の答えがあるある詐欺」をじっと黙って続けていればいいわけで、そういうビジネスもアリなんだなーと思うのですよ。

 でもその結果、継ぎ足し継ぎ足しで「設定のキメラ」になってしまって、それもまだ運用するんだということに驚愕するわけです。

 世の中にはエヴァンゲリオンが本当に心から大好きなのに、完結見る前に死んでしまう人もいるんです。 「終わらないのがエヴァンゲリオン」じゃ可哀想。

「序」の感想はデジタル厚化粧で、中身変わらなけりゃ同じじゃねーか と思った訳ですが、「破」はいろいろ新機軸打ち出して脱皮した感があったわけです。

 今回は「デジタル(メディア・主人公の環境・その他諸々)停滞」だと思うのです。

 これを打破するのが次の「シン」で鬱躁鬱躁の繰り返しで次はやります!でもいっこうにかまわない。 そうあって欲しい。 次の劇場版やる時は自分も生きてたらなあと思うだけです。

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