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2011年9月

やり直し

ベテランの編集者さんの言葉。

「駄目出し。っていう言い方はしちゃいけないんですよ。若い編集者はすぐ使いたがる。禁句にして良いぐらい使っては駄目な言葉」

 「僕はリライトって言いますね。元の良さを失わせないまま良くする。っていう意識が無いと、何度もやり直させて劣化コピーになって、最終的につまらなくなってしまうんですよ」

「何度も書き直しさせて、仕方ないから最初の案でっていうのは膨大なエネルギーの無駄ですね。こんなことになったら編集者に責任取らせるべきですよ

「ほとんどの場合、最初が一番良いんです。それに物足りないなら、足せばいいんであって、書き直しさせることじゃないんです」

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頑張れの中身

 「頑張れ」という言葉は、「精神だけ送る」ということなので、頑張る方にとっては実は意味がないと言ってもいいでしょう。

 中身がないとしても「あなたのファンです」という人からの「頑張って下さい」は「次も見ますから」という約束に等しいので価値が出て来ます。

 これが好きな人からの「頑張れ」は一緒に人生歩む(可能性がある)パートナーからの頑張れなので、重みが出てくることでしょう。

 「頑張れ」という言葉を贈るのは用意ですが、それ故に「駄頑張れ」が安く、多く乱発されているような気がします。

「頑張れ」の前後に「自分は○○だから」とか付け加えると応援意図が明確になって「駄がんばれ」にはならないのでないかと思うのでした。

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才能の作り方

作家関連で門下生から多くの受賞者を輩出している先生のお言葉。

「私が気をつけることは二つですね、印象批評を絶対にしない。 面白い、面白く無いとか感想を言っても意味が無いんですよ。 駄目な物は構造的に欠陥があるからそれを指摘する。それも作者の意図が何かとそれが表現として伝わっているかどうかを、見極めなければならないので、骨の折れることですね。こちらの分析力のフル活用が必要です」

「もう一つは、隅々までちゃんと良いところを見つけて褒める。私は「ご褒美」って言ってますけど、一つのものを作り上げるのは大変なんですから、最後はいい気持ちで終わらせてあげたいと思うんです」

「ちゃんと人を育てようと思ったらその人の才能と正面から向き合うことで、雑にやって良い人材は生まれませんよ。厳しく言う人のやり方も良いと思います。ただ受け手が反骨精神が備わっているかどうかですね。 反骨精神があればその先生から離れて独学でやろうとしますよね。 だから先生の望んでいる厳しい状況で何度も意見を聞きに来るというのは、あり得ないと思うんです」

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才能のたたきつぶし方

 とある編集さんの話

「まず、新人には書かせる。 それに徹底的に駄目出しをするんですよ。 若い頃は善し悪しなんか分からないから、徹底的に自分のやってることを考えさせる。
 そうすると何が役に立って、何が役に立たないか分かってくる。 作家にとって必要なのは自分が要求されることに忠実になることなんですよ。 それが分かってる作家は大成するんで、新人のウチに何度も書き直しさせて徹底的に鍛えなければならないんです」

 という話を聞いた某ベテラン編集の人が大激怒。

「お前は一回でも、今まで自分のやり方を批判されたことがあるのか! 反論できない新人にクソみたいな理論押しつけて、何人たたきつぶしたんだ!」

「新人は馬鹿とは付き合わなくて良い、才能がすりつぶされる! 自分の納得できる相手が見つかるまで、投稿持ち込みを繰り返した方が、我慢して書くより100倍ましだ」
 

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新ビジネス

先日ちょいと出た話で、CMマンガはどうだろうか? というネタ。

 iPadなどでの配信電子マガジンなんだけど、書き手にスポンサーのCMを2P描かせる。それはマンガ内で使っても良いし、差し込んでも良い。

 その広告料がイコールで原稿料。 1配信あたり数万円~十数万円。
配信会社は配信料が収益となる。

 ポイントは作家にCMを作らせるという点で、スポンサー取れなければ原稿料無し。 スポンサーを数多く取ってくれば高収入。

 スポンサー(クライアント)に気に入られる内容でなければ、原稿料は無しという厳しいものでもあります。

 本編と独立してもかまわないので、商業主義的で作家の独自性が活かせないというのは無し。

 クライアントとの付き合い方が重視されるので、このやり方でのし上がっていく作家は、どこでも重宝されて行くのではないかという目論見なのでした。

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断線

自分がよくやらかすのが、ヘッドフォンの断線。
つい鞄の中に入れる時などで雑に扱ってしまい、せっかく買ったものを台無しにしてしまう事が多々あります。

 そこで思ったのが、断線対策グッズというのがあるといいなと。

 たとえばヘッドホンと本体ジャックの間に、延長みたいな感じで入って、一定の力がかかるとパチっと外れる電気グッズ。

 断線してるかサクッと調べられるテスター。

 イヤホンの膨らみがある、薄い収容ケース。

 いろいろあると思うのです。
断線が嫌でブルートゥースイヤフォンにしたら、レシーバーとイヤフォンで断線して、もー ションボリでござる。

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謝罪の仕方

 日本人は「謝罪軸」民族であると思います。

 これは日本独特の感性で、他所の国でうかつに謝ろうものなら、悪い方に全責任がおわされて際限なく謝罪と弁償することにもなりかねません。

 最近思うのは謝罪が軽いな。 ということ

「謝罪しない」のが原則論であるなら、「謝罪した」というのは方向の転換でもあります。「偉い人の謝罪した」は最終段階ともいえます。

 でも「謝っただけ」が多いような気がするんですよね。

 何かやらかして、非があるならそれは謝るべきものだと思います。 だがそこから一歩踏み込んで「原因はなにか?」「影響は誰が被ったのか?」「その解決にはどれだけ時間がかかるのか」「どう、再発がふせげるのか」まで考えてちゃんと謝ったことになると思うのです。

 トラブルは信用を築くきっかけでもあるので、それからの対応を責任持って、誤らないことが大切だと思うのです。

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新人が育たない

 とある編集者さんの話

「昔は、ベテラン作家が新人育ててたんですよ。「やりたい」っていう気概があればなんとかなったんです。 今は新人育てようというのは少ないですね。 自分より上手かったりすると、デビューしたら自分の仕事が取られちゃうわけですよ」

「新人は何で勉強してるか聴くと、だいたい技法書ですね。 テクニック的な物はやれば覚えるんです」

「で、編集がバカだとテクニックだけの新人ばかり取ろうとするんですよ。 本質的には目を向けなくて目先のうまさに欺されちゃう。 そういう新人が何年経っても良いのは出来ないんですよ。だってプロになってからの技法書がないんだから

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謝罪の言葉

 最近なんだかなぁと思っているのが「不快にさせて申し訳ありません」という謝罪文。

 何をミスしたか、どういう原因なのか、それは今後起こらないのか?が大事なのであって、こっちが不愉快云々はどうでも良いんです。

 怒らしたことに対して「ただ、謝っておけば良い」的な、原因軽視の態度でいる限り、信頼は得られないものと思って欲しいです。

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空想ルール

とある編集者さんの話。

「中二病ってよく言うじゃないですか。 これってディティールの自己創作なんですよ。たとえば主人公がある能力者なら、それが封印されている理由があって云々。
 ここまでは良いんです。 作者の世界ですから、問題は自分の作ったディティールを忘れてるか無視するんですよ

「作者は自分の作ったルールだからと思ってるけど、見る側はそのルールに付き合っているわけですね。 散々封印だなんだで言っておいて「○○を思う強い気持ちが、その封印を打ち壊した!」って言われてもね。特に新人は投げっぱなしが多いんです」

「要は快感原則なんですよね。「鬱屈されたものが解放される」ていうことなんです。それをどう表現するかがプロであって、適当じゃダメなんですよ。 でもトップセールスがそんなんだとそれが正しいと思ってしまう

「ディティールを壊すな。それだけなんですけどね」

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プロ意識の壁

 とある映画学科の講師の人の話。

「どんなものをやりたいかと聴いて、作品名を出すのはダメですね。 ○○みたいなスタイルでこういうものをやりたい。と言える学生はすぐにプロデビューできます」

「最終目標が、模倣か新しい物か、どちらに向いているのかが大事なんです。 でもそう口を酸っぱくしていっても、「やりたい物というのが見つからないんです」と言ってくる。 彼らにとって切実な悩みだけど、他人が手を出すべき事じゃないんですよ」

「自分のモチーフは好きな物から見つけるな。発見した物からみつけなさい」言えるのはそれぐらいです」

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石の上にも3年

とある映像屋さんの話。

「向いてる、向いてないが分かるのは、だいたい3年ぐらいかかる。なのでウチは入社したときに「絶対3年は我慢しろ」と言ってる。 ああ、もちろん法律的な物とか病気とか事情がある場合は別だって言ってあるよ」

「で、どうなったかというと。3年経って辞めるヤツが増えたw スキルを覚えて一人前になるころだから、だいたいどこに出しても恥ずかしくないレベルだし、こっちもそういうつもりでやっている」

「同じ職種のところは、半年でほとんど辞めていく。 根性がないというか、無理な局面に対して踏ん張りがきかないのが多い。 納品優先なのはこの業界だからしょうがないんだから。 すぐに辞めてしまうので何も覚えていない。中途半端にソフトいじった程度で出て行くから、他所で使い物にならないし、辞めた話なんてすぐに伝わってるから」

「ウチは長年やってる社員は少ないけど、同レベルで独立したダチが多いのがある種自慢だね。いいヤツは使っちゃダメなんだよ、自分に仕事くれるところにどんどん送り込む。これが秘訣だね」

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円高買っとけ情報

円高がなかなか還元されないわけですが、洋物でそこそこ安くなっているのをご紹介。

シド・ミードの新画集でターンAとかトロンとか、珍しいところでは「CORE」の地底探査マシーンとか。 当然解説は英語。 しかしイラストメインなのであまり気にはならない。
プライム会員なら送料もかからず、日本語版との差額は1500円程度。

後で買おうと思うとプレミアついて泣きそうになるので、今のうちだ!

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