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批評術

 アメリカ演劇界のリーディングに対する、批評術というのを聴いてきたので紹介。

 まず批評においては 過去現在未来が基本である

 過去とは、目の前の内容に対し何を感じたかである。○○の友情を感じた。誰それの嫉妬を感じた。その程度でかまわない。 そういう単純な言葉の中に、作者が思いもよらない一面が潜んでいるのだ。

 現在とは、一番気になったもの。つまり今一番心に残っているものを話してみよう。登場人物の仕草でも、ちょっとしたギャグでも、今でも強く印象に残っている事柄を語るだけで良い。作者にとって、それこそが目指すべき才能なのである。

 最後に未来について教えよう。 それは「これから何が必要か」という事だ。物足りない点はどこにあったのか。どうすれば登場人物がボンヤリとせずにフォーカスが合うのか考えて話してみよう。 作者にとって一番の贈り物になるだろう。

 もし、君が作品の悪さを指摘して、作者の頭の悪さを思い知らせようと思っているなら、作者もまた、君の頭の悪さに憤慨して、一刻も早く関係を絶ちたがっていることを決して忘れてはならない。

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