情報
情報弱者という言葉が大嫌いです。
嫌いな割には自分も「そんなことも知らないのか!」言いかかってしまうので、自己嫌悪の対象でもあります。
私の時代のオタクというと、「○○の先輩」というイメージがあります。自分より知識があって先んじている。それのおこぼれに預かることで利益を得るといった感じです。その先輩連中のの口グセがまさしく「こんな事も知らないのか」でした。その先輩のアイデンティティである情報や、経験も、本で読んだり、たまたま教えてくれる人間がいたりしたのが、ほとんどなので、ストローが大いばりしているのが、バカバカしく思えたのです。
今でも、ネットで情報弱者という言葉を見る度に、ストロー自慢するな。とつい思ってしまいます。
ネット時代の良いところは、「先輩」という情報源に頼らなくても、自分で検索すれば、ある程度は情報にたどり着くことです。これはたいへん素晴らしいことです。もっとも、何もしなくて、教えて貰うのが当たり前という態度はアレですが。
情報は自力で得て、活用するものである。 というのが私の持論ですが、時々「コレは知っておいた方が良い」というものは、惜しみなくばらすようにしています。 これは親切と言うより、「情報弱者」はいとも簡単に減らせるということの実証で、情報を持てば(独占すれば)偉いという態度に対する反発でもあります。
過去の経験上、どんなに素晴らしい情報でも、価値が分からない人間に話しても無駄です。情報を必要としているか(何かを求めているか)の環境が、もっとも大事だと思うのです。
そのためにも、教えて貰うのではなく、自分で探索する重要性をもっと意識する必要があります。渇した人への水は命を養いますが、求めてない人間への水は、ただ、ふやけさせるだけなのです。
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