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原作と脚本

 とある脚本家氏の話の要約。

「最近、原作と脚本の関係がいびつになっている。原作者なり代理人なりがプロデューサー気分であれこれを言ってくることが多い。
 脚本家はこう思う「ならお前が脚本を書けよ」と。
だが、原作者様は自分で筆を取ろうとはしない。
 映像脚本を書けないことに、ちゃんと気がついているので、こちらの土俵に入ったら負けることを知っているのだ。

 脚本家だって、小説や漫画は書けない。だったら俺が原作を書くと言って出版社に、持ち込んだところでうまくいった試しは少ない。運を掴むことは難しいのだ。

 たまさか掴んだセンターアイデアだけで、振り回されても迷惑な話で、だいたい映像化は失敗する。見るべきところは5分程度で消化してしまうからだ。終わった後で「あの作品は不出来だった」とみんなで言い訳をするのである。

 脚本化は、時として、原作に対する批判になると考える。一方で原作者は脚本家にカウンセリングを望んでいる。自分の不出来なところを訂正して、良いところは伸ばしてくれると考えているのだ。

 良い作品を作りたいという、最終目標は同じなのに、際限なくこじれていく要因は、この辺にあるのではないだろうか」

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