原作もの
最近、アニメのみならず原作もののドラマや映画が増えています。
某プロデューサーの話だと、これは 宣伝費減らし が一番の理由なんだとか。
番組を観てもらうには、さらに数億円の宣伝広告費を投入しなければなりません。
湯水のように宣伝素材が出せるような状況ではなくなっています。
コスト的にも、原作料はよほどのものでない限りは高くありません。
これは許諾側も宣伝だと思っていて、書籍売り上げで回収しようとするためです。
双方思惑が合致しているのが、原作乱立の要因のようです。
人気原作×人気メディアががっちり組めばそれはすごいヒットが生まれそうなのですが、現実はそうはいかないようです。
テレビドラマのマンガ原作に限定すると
・マンガと映像は、そもそもドラマ表現が異なる。
・漫画の特徴的な部分を再現しようとするとムリがある。
・映像化は力のある脚色作家を必要とする。
先日、実写ドラマ化された「めぞん一刻」を観ました。人気原作、原作を心得た人気脚本家、80年代の再現、人気女優とかなり強固な布陣でのドラマ化です。
内容はなんとも微妙。
伊東美咲さんが音無響子役。清楚なイメージと天然ぽいところは、ナイスキャスティングと思ったのですが、原作ファンとしてはヒロインの「映像再現」に違和感がありました。
マンガジャンルで完成されたラブコメディ故の弊害と言ったとこでしょうか。
「めぞん」でも難しいのかと愕然としました。
今、「宣伝費削減」にもならない作品まで、手が伸びていると言われています。マンガ映像化の親和性の高いアニメ業界は、刈り尽くされて散々なことになっています。
今こそ面白い原作を!
と大号令をかけなければならない時なのですが、新人にもベテランにも厳しい中では難しいのかもしれません。
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