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マクロスF虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~

 ロボットアニメというのは、ピンク映画と同じだとよく言われます。
要するにベッドシーン(バトルシーン~おもちゃの宣伝)が肝心ということです。

 虚空歌姫も、「バンダイとCDとキャラグッズのプロモーションを、大画面で見ること」が最終目的なら、充分満足がいく内容だと思います。

 ただ、私は「映画」だと思って見に行ったので、正直あきれかえってしまいました。

 三角関係を描くにしても、主人公、ヒロインの人となり(バックボーン)が最初から削られています。観客は何を足がかりにせよというのでしょうか。
 主人公(アルト)と、ヒロインA(シェリル)との、デートシーンに至っては陳腐と言う言葉が思い浮かぶぐらい、ありきたりで幼稚な印象を受けました。

 マクロスFのメインプロットを分解すれば、天才役者と天才歌手、それにあこがれる無名の天才。というところまで砕くことが出来ます。

 孤独な天才同士が出会うのだから、恋に落ちても不思議はありません。 ですが、「何故惹かれ会うか」を、ばっさり落とした後にあるのは、イケメンオスに惚れるメス人の話。
 いわゆる草食系男子がイチャイチャする話のどこがいいのか、さっぱり分からない。

 主題であるスパイ疑惑も、適当な理由で「スパイかもしれない」という台詞と、「追いかけ回していた」という事実で、スパイ呼ばわりする主人公のおっちょこちょいシーンぐらいしかないように見える。
 人類存続を描けた、移民船団同士が対立に至る。という背景が描けてなければ、ただの言葉遊びにしか過ぎないのですが。

 あと、陰謀メガネのグレイスも書き方がぞんざいすぎる。陰謀劇の首魁である人物が、コンサート映像(これは仕組んだ陰謀の妨害になってる)中継して、にっこりサムアップである。 物語の主軸上にない物を入れてしまったら、ホンスジがブレるのは当然だろう。

 こんなめんどくさい映画を、公開当日に間に合わせたと言うことは、影ながらすごいドラマがあったのではないかと思います。
 TVシリーズを再編集して、コンサートシーンに力点を置くという、割り切りは評価できます。

 でも、それは映像の羅列であり、 映画では無いと思います。

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