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キャラクター論

 最近某ベテラン脚本家の方とお話しさせていただく機会があったので「キャラクターありき」という風潮について伺ってみました。

「それは東映のやり方だね」

 映画業界では「東映式」「東宝式」というのがあって、大衆演劇の流れを汲みオチが決まっているのが東映式。オチが読めないのが東宝式と言われています。

「つまり、不況なので強いスター(キャラ)が欲しいと言うことだね。プロデューサー的に言うなら、それは命がけで欲しいものだから、新人に「スターを作れ(キャラを書け)」と厳命するのは、興行(エンタテインメント業界)の叫びみたいなものだよ。パクリは駄目だというのは、どっかのプロデューサーの薫陶受けてるね。しょっちゃったら(キャラクターを借りた物は)生きない」

 でもそれの繰り返しになったら、作家が疲弊しませんか? という話をしたら

「確かにスターには役の呪いが掛かる。書き手(脚本家)もうんざりする。でもそれは後から考えることであって、最初から皮算用しちゃ駄目だよ。 最初の一発あてる前にみんな死んだり逃げたら戦争にならないよ。」

「大佛次郎さんは戦前、『鞍馬天狗』で大当たりした。戦後は「パリ燃ゆ」とか「天皇の世紀」とか大作を書いたけど、倉田典膳(鞍馬天狗)は付き合いの長い友達だ。と言って、まわりをほっとさせた。要はそういうこと」

 不況の今は、スターが欲しい時であり、それが時代の要求であるという事のようです。

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