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定規とコンパス

 プロに創作論を聴くのが好きです。

 企業秘密で誰にも話さないものかと思いきや、大半の方は楽しそうに創作の秘訣を話してくれます。

 と、言うのも創作論だけでは物事は成立しませんし、本人自身もやり方に究極はない、と感じ続けているからではないでしょうか。

 おおよそうまくない未熟な絵描きの人にも「何故絵が描けるのか」と聴いてもみます。誤解して欲しくないのはこれは、稚拙さを笑うイヤミではなく、「描ける」「描けない」の「描ける側の方に一歩踏み込んだ」ことに対する疑問であるわけです。

 今までの記憶上、かなりの高確率で「好きなものを発見する」が第一動機となっています。これはベテラン作家でも同様です。「向き合う気持ちを発見した瞬間」が基準点なのは間違いないようです。

 その後、プロになれたり、素人遊びのレベルから脱せ無いのか、という分岐点が訪れます。この辺は個別ケースに由来しますが、「勉強している余裕がない」というのが一番の理由のように思えます。

 脚本家の橋本忍氏は著書『複眼の目』で、「シナリオにも定規とコンパスが必要である」と書いています。これは製図道具で文字を書くのではなく、「ガイドが必要である」という意味に私は受け取っています。

「描き始め」から「描ける」に達するまでは、ひたすら手を動かすことが一番大事です。それプラス、自分なりの「定規とコンパス」を見つけることが大きな差を生むと考えています。

 そのためにも他人から多くの創作論を聴くというのは有効で、さらに自分にあったものが見つけられれば、それに勝るものは無いでしょう。 

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