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コピーするのは良いことだ

 先日、創作論の話になりまして、結果一致したのは「コピーは良いんじゃないか」ということ。

 順を追って説明すると、物語の創作には基礎という物が必要なのですが、音楽などと違って学校では基礎から教えてくれないわけです。

 では、どうやって基礎を学ぶかという点で、自分の好きなものを「丸写し」すれば、手っ取り早いわけです。観客の視点では好きな点のみに集中するが、その前後の過程をじっくりと知ることで、物語の構造が分かってくると言うわけです。

 そういうわけで、じゃんじゃん手コピー(耳コピー)するのが、創作の基礎になるので、パロディ同人誌などは基礎能力の育成にはうってつけな訳です。

 大事なのは、構造を知ることなので、構造を理解しないと、全く無意味と言えます。

 あとコピーとトレスは違います。トレスやっても、何も身につきません。それはただ、なぞってるだけ。

 プロになってからの、仕事上のコピーは言語道断。

 「好きな点」しか見ないのが、いわゆるオタクとかマニアの見方で、それ以外の所に眼を向けるのがクリエイターの視点です。その眼を養うにもコピーするのが、第一歩ではないかと思うのです。

 人目にさらさない限りは、どんなに丸写ししても大丈夫と言うことを、忘れてはいけません。

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