テレビと録画の未来
ダビング10はいらない子、
コピーワンスはもっといらない子。
コピーワンス撲滅を目指していた人間としては、ダビング10はかなりの前進なので、ここまで頑張っていただいた、関係各位の皆様には、厚くお礼申し上げたいと思います。
当面、コピー途中でデータがぶっ壊れる という最悪の状況は回避されたものの、ディスクには一世代コピーしかできないので、ディスクの劣化によっては、またいろいろ対策必要なのです。
デジタルになってからの録画状況というのは、もはや最悪とも言うべきで、録画しても後から見返せないなら、録画機そのものを買う必要がないと言うことになりつつあります。
そのかわりにちょい見需要を満たしてくれたのがYOUTUBEとニコニコ動画ですが、こちらも権利者削除の嵐で、へたすればこの先、放送電波は視聴者の上を素通りするだけのものになるわけです。
なぜ録画機が売れなくなるのかを考えると
- 見たい番組がない→録画機要らない
- 録画機が無い→テレビ見ない
の消費減速スパイラルに陥ってる気がします。
改めて、何故録画が必要なのかを強調すると、原則としてはタイムシフトで、試聴したいときに時間を合わせられる。または録画して全回を一気に見られるなどの利便性があります。
逆面から見ると、録画機を駆逐する未来を、局側が望んでいるような気もします。放送とは定時に行われ、スポンサーへの関心を集めることで、広告料収入を得る理由になります。録画で、CMを飛ばされるなら、そもそも広告販売の意味が無く、(へたすれば)数年後に見られたところで、商品は売れてないし、何を今さらといった感じです。
重要なのは広告を見せるための強制時間であることは明白です。
ならば、無意味な(むしろ、口コミ効果を抹殺させている)ダビング防止コードよりも、CMは必ず一回は見ないとスキップできない、ノンスキップコードを開発し入れることの方が意味があるのではないでしょうか。 同じCMを何度も見せられても不愉快ですから、一回以上にして、製品詳細情報URLにリンクさせる方がよっぽど広告効果が高いと思うのです。
アニメは、番組自体が商品なので、購入先を明記以上の広告は、入れる必要がありません。 番組録画することによって、製品(DVD)が売れなくなると言うのは一理ありますが、タダか、数千(万)円かの二者択一という、今のやり方自体がそもそもおかしいのでは無いでしょうか。
くりかえしですみませんが、「試聴放送」と「製品」は明確に切り分けて、DVDBBなどを使って、広く安価に提供する方法の模索が必要なのではないでしょうか。
メディアのメリットデメリット
- テレビ放送 ○無料で見られる ×CMが入る。放送時間が不安定。作りが荒い時がある。地方では見られない。
- DVD(BD) ○内容が充実している。(一部)レンタルで見られる。高画質 ×高額。いらない特典が多すぎる。ハズレ回にもお金を払わなければならない。
- ネット配信 ○どこでも見られる ×保存できないので、試聴範囲が制限される。
今必要とされる開発課題
- 広告番組の広告価値観を損なわないシステム。(CMスキップ制限)
- 権利者に課金配分される、番組供給(DVDBB)など
これにプラスして市販DVDや、一世代録画ディスクを持ち歩ける、SONYのお出かけシステム的な一世代型携帯コピー機器の普及も望みます。
あと、広告料カウントシステムなんかもできないでしょうか。例えばバンダイのガンダムのガンプラ買ったら、数番組の録画権がくっついてくるので、それで無料でDVDBBが録画できるとか、バンダイチャンネルのガンダムがいつでも無期限に見られるとか。
ここまで来るとダビング10で将来バラ色にもならないし、ダビングコード完全撤廃で権利者が幸せになれるとも思わないのです。
残念ながらコピーで充分という意識がある限りは、まだ、ダビングコード解除できるような状況じゃないと思います。それこそ予想されたとおりのコピー天国で、一挙壊滅のシナリオも考えるべきでしょう。
まずは「権利者の利益」をしっかり根付かせることも、我々側の課題だと思います。
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