オタクになりたい5 ニュースサイト活用論
最近、ちょいと考えているのが、
日本のオタクはコミケとニュースサイトが支えている説。
コミケ(同人イベント全般)が、創作に触れる初期段階として機能している。 というのは現在の状況を見るに、おおむね間違いは無いと思います。これは創作(送り出し)側のファーストステップ。
ほいでは、受け手側のファーストステップは何かというと、「連続してみること」「雑誌を買い始めること」だとずっと定義していたのですが、どうやら、もう一つのステップとして「ニュースサイトをチェックする」というものが機能しているのではないかと思うのです。
ここで定義として
オタクはすべてを知るからオタクである。
というのは誤解ではないか?
オタクはすべてを知る必要はない。好奇心のみがその核である。
とするのが妥当ではないかと思うのです。
「僕はガン(ダム)オタでーす」みたいな若い衆に「では、ガンダムの星山脚本と山本脚本の物語の相違について語ろうか」とか言ってもポカーンとされるだけですし、「では、逆にガンダムのバージョン・カトキの発表時期と、プラモデルデザインの変遷について語りましょうか」とか返されても、完全にお手上げでバンザイするしかないわけです。
重要なのは「ある段階で知識の差をもって、薄い/濃い、 知ってる/知ってない」で判定しても無意味と言うことです。 初期ガンダムを知らなくたって、DVD借りてくれば見れますし、プラモデルデザインの変遷ならサイトを調べたり、古本屋で探せば一週間以内に対等なレベルまで持っていけることは可能です。
ここからはただの愚痴ですが いままで、どれだけ「知ってる」人間から、「知らないこと」をさげすまれたことか。 オタクが非オタを馬鹿にする姿を醜悪であると感じているので「俺は、あなたとは違い、知らないことを教える人間になる」と心に誓ったのでした。知ってるだけで、自慢になるか!
あ、はい冷静に戻ります。
要するに情報源が限られていた時代とは違い、現在では知識差は絶対ではない と言いたいのです。
これを前提にすれば「オタクになりたい」で、まずは勉強ありきは、あまり重要ではないと言うことになります。対等に話すなら知識差の穴埋めは重要ですが、他人の知識量に対しとやかく言っても無意味です。
そこで話は戻ってニュースサイトが出てきます。 ニュースサイトというのは雑多な情報を個人の価値観でフィルタリングして毎日のように更新しているものを指します。
それを毎日観覧して、自分の感性にあったものを見つけて、知らなければ調べていく という過程の反復だけで充分だと思うのです。
私の見てる限りですが
- 親ニュース 情報源から直接拾い出す
- 子ニュース 親ニュースから選択する
- 孫ニュース フィルタリングされた子ニュースから拾い出す
といった感じで情報が伝播していきます。親から孫までの総アクセスを考えると数万単位。情報の拡散共有としては充分な量でしょう。
ネットで流行ってる。を知ってるだけでも ハタから見ればまんまオタクです。 ニュースの中でも価値の高いものは、爆発的に情報量が増えていくので、それを最初から目撃してると言うだけでもすごいことだと思うのでした。
ニュースサイト論に関してはまた後日。
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