批判の品格
同業者が批判するなら、敵だ!(作品で)ぶっ殺せ!
評論家が批判するなら思いとどまれ! あいつらは敵も殺ってくれる!
オタクが批判するなら笑ってごまかせ! ゲスな言葉を吐いてもお客様だ!
飲み屋のネタですが、ライターや批評家がどんなに作品に対して批評しても、その作品の反省材料として糧になるより、ただ単に同業者のウサばらしになるだけという、印象を受けました。
批判が作品のためには、的確に問題点を注視して、なおかつ解決の批判のヒントを示唆する内容を持たなければ、価値がないと考えています。
「つまらん!」とか「今回も駄作」だった、「コイツ才能ねーよw」とか書いても、どこがつまらないか、駄目かが明確ではない限り、それはただの侮辱でしかないのです。問題点に関して、時間をかけて取り組んでくれるのが良い批判。めんどくさいから、気に入らないからで罵倒のみしかできないのは、悪い批判ではなく、もはや侮辱です。
侮辱と批判がわからくて、自分は良い批判しているつもりになってる人がいる限り、批判の質は永久に高くならないと思うのです。
自分の感性において解釈するのは「表現の自由」の一環で、それは作品批評として呼ぶべきではないのかもしれません。あくまで個人の感想。
問題点解決の示唆なんて、それこそ神のような眼がないかぎりムリ。凡人にできるのは問題点の違和感や改善点を、書くぐらい。当人から的はずれと、笑われる覚悟も必要です。
問題点解決の示唆を含まないのなら、書いてる批判者当人の思いに反し、それは同業者をニヤニヤさせるだけのものなのかもしれません。
ちなみに上記のネタにはオチがあります。
隊長!買わない、誉めもしないオタクはどうしますか!
そいつらは自分を人間だと思ってる、オ(ピー)コの滓だ!臭ぇから近寄るな!
感想を馬鹿にしてるんじゃなくて、クリエイター側も、個人が気軽に書く感想と批評を一緒にしてはいかん、いちいち期待して自分から近づくなと言う意味です。
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