« インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国 | トップページ | 渡り読書の薦め »

アニメ雑誌を買わなくなった

 大人向けのアニメージュが出るそうです。創刊号から買っているストライク世代としては期待したいところです。

http://animeanime.jp/news/archives/2008/06/post_420.html

 2002年頃まではアニメージュとニュータイプはコンプリートしてましたが、最近はアニメ雑誌を買うことがめっきり減りました。

 買わなくなったのは2003年頃に引っ越ししてから"本の置き場が無くなった"ことも由来しますが、編集方針が合わなくなったこともあります。

  1. 流行ってる(流行らせたい)作品とのズレが大きい。
  2. 自社タイアップとヨイショ記事ばかりで特集がつまらなくなった。
  3. 情報を知りたいと思う作品は取り上げられないか、扱いが低い。

 原作物が増えたというのも一つの理由かもしれません。これは経験者の弁としてですが、原作ものは他社はNGになったり、作家さんとか編集さんとかの許可を必要とするので、結局は当たり障りのない凡庸記事になってしまうことがほとんどです。 オリジナルでもガンダムとかメジャー作品になるとこれまた制約が厳しくなって、扱いづらくなります。

 記事の内容にも書き辛さがあって、本来ライターとして取材して書くべき内容が、ほいほい制作者ブログに掲載されてしまうと、原稿価値はどんどんゼロに近くなっていきます。 あと、批判が一切不可というのもありますし、流行っているものの後追いではネットニュースにはかないません。

 昔は情報の供給源が、雑誌ぐらいしかなかったので、発売日を一日千秋の思いで待ち構えていました。アニメをムーブメントにしたのはアニメージュ、「作品」として扱ったのはアニメックが最初のような気がします。ニュータイプはグラビア主義で末端の拡大に貢献したと考えています。

 前期~中期のアニメックの読み応え、アニメージュのアニメ産業に関する啓蒙ぶりは目を見張るものがありました。

 それが1980年代後期からグラビア主義、キャラクターを愛するライト層に向けての部数拡大を打ち出したあたりから、中身がうすっぺらくなっていった気がします。元情報がアニメキャラなので、書き下ろしグラビアや、声優インタビュー、監督や脚本家に関するキャラ(に関する)インタビューがメインとなり、後で分かる情報を小出しにしたりとだんだんやれることが限られて来ました。

 キャラクターファンは、作品が終わればざっくりいなくなるので、次の作品に移ることはあまり期待できません。熱心になるほど一途になるので、その場(作品)から離れたくなくなるようです。

 キャラクターファンを尊重しても終わりがある。次々にシフトさせようにも交換サイクルが早すぎる。作品論で考えるファンにはそっぽを向かれる。某アニメ誌編集者によると「自分の仕事は、当たりそうな所にキャラ絵をぶつけること」だそうです。

 かといって人や作品論で取り扱うと、地味でつまらなくなる>部数が伸びない>続かない。という結果になります。

 アニメ雑誌が、新生して行くにはやはり取材力しかないと思うのです。私は種記事、見た記事という使い方をしてました。「種記事」というのは情報の核がしっかりしている記事、見た記事は表面的な情報のみをソースとしているもの。取材は雑誌という商品力を使って相手に切り込める武器の一つです。

 もし、自分がアニメ誌を任されたら、一番最初にやりたいのはブートキャンプの立ち上げです。学生や暇をもてあましてる人間はいくらでもいるので、「クオークエキスプレス」などを自腹購入した人間を対象に、徹底的なデザイン能力をたたき込んだ上で<企画、デザイン、取材、編集、執筆、ライティング、入稿>までを徹底させて、オールインワンでページ単価を下げて、その分多くのページを個人に幅広く持たせる。

 そのうえで<編集者>と<記事作家>として契約して、双方責任分担をさせた状態で、基本入稿料+印税といったスキームは組めないものでしょうか。

 要は「このキャラを見てくれ!」「この作品を見てくれ!」というマンパワー重視じゃないと良いものは出来ないと思うのです。

 統括デザイナーは必要としますが、今いるファンを拾い上げるだけではなく、ファンを核にして雪だるま式に増やしていけば、未来が見えてきそうな気がします。

|

« インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国 | トップページ | 渡り読書の薦め »

アニメ・コミック」カテゴリの記事