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映画評

今回は☆☆☆☆☆(最高5点)評価で

:ラスベガスをぶっつぶせ! ☆☆☆☆

 MITの学生が、「カウンティング」という方法でラスベガスで荒稼ぎするというお話。「カウンティング」というのは偵察役が配られたカードを記憶し(この段階で物覚えの悪いヒトにはムリ)複数対カードディーラーで勝負するやり方。インチキではないけど、勝率が変わるうえに、カジノ側ではなかなか把握できないので劇中では容赦なくボコられています。

 「勝負か/引きか」「逆転のスリル」という賭博物の醍醐味が詰まっている映画なのでお薦めなのですが、ブラックジャックをよくやる人なら倍楽しめると思います。

 知的なアドベンチャー映画というジャンルでしょうか。

:ランボー 最後の戦場 ☆☆☆☆

 なんというか、ハリウッド映画らしいという印象。耐えて耐えて爆発するのは健さん映画風なので嫌いではありませんが。

 クライマックスになるとそれまでの重さが消え、急に虐殺エンタテインメントになる訳です。物語はずっと「かわいそうな世界の人」「殺されても良い世界の人」を描くために使われていて、ヒーローランボーがそのエネルギーを爆発させることで観客の憂鬱さが一気に解消されます。

 監督兼のスタローンが描きたかったのは、むしろ憂鬱なほうで、「民族浄化」という名聞の元に行われる「虐殺」「強姦」「略奪」を、飛び散る肉片、腐った死体、兵士達の嘲笑で、観客に刻みつけいるような気がします。

 表面的な物語は、「白人がキリスト教を信じている民族を助けに行って、それが捕まって、さらに傭兵達が助けに行く」といった、「キリスト教を信じるのは良い未開人」「悪い未開人には(先進の)武器をもって思い知らせる」といった、西欧人らしい思想に基づいたプロパガンダ映画といえます。

 しかし、映像の力で人の考えを変えようとする、映画人としてのスタローンのエネルギーは、矮小化されてはいけないと思いますし、その決断には深く敬意をあらわしたいと思います。多分、映画の本当のテーマは「そこ(現実)にはランボーはいない」なのでしょう。

:神様のパズル ☆☆☆☆☆     (純粋な映画評としては☆☆☆くらい)

 SFファンが喜びそうな青春映画。原作の大幅な改変もあり、三池監督らしいしっちゃかめっちゃかな映画に仕上がっているので、普通の映画と思うときっと賛否両論かも。「ああ、三池監督らしいや」ですますことができるなら勝ち組。

 この映画のキモは

 谷村美月さん演じるところの、美少女天才物理学者

 (マッドサイエンティスト風味)

 を鑑賞するところにあるので、かって薬師丸ひろ子さんや、原田知世さんを目当てにせっせと映画館に足を運んだ、青春角川映画の系譜は見事に引き継いでいるのではないかと思うのです。 役者が輝く映画は良い映画。もう、細かいことは気にしない、ヤボなことは言いっこ無し。

 原作から、主要要素だけうまく引っこ抜いてきた、眼力の確かさには敬服いたします。あと超巨大加速器のビジュアルに個人的大歓喜。

 悪いことはいわないから、とりあえず観にいくべし。

:アフタースクール ☆☆☆☆☆

 評判の高かった映画なので、事前情報シャットアウトして観に行きましたが、これが大正解。

 シナリオ(物語力)対観客のガチンコ一本勝負なので、勝った、負けたはご自分の目で確かめてください。

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