ザ・シンプソンズ ファン感謝祭レポートその1
5月の4日、都内某所で「シンプソンズファン感謝祭」が開催されました。
これは昨年の、『ザ・シンプソンズ ムービー』主要キャスト声優変更騒動に端を発します。その際に(言うなれば)反FOXジャパン的な「声優変更を考える会」が立ち上がり、声優を元に戻すべしと言う運動をはじめした。ファン個々の発言でもブログとブログをリンクすることで意外に力は生まれてくるもので、さらに実際にファン招集から始まる「実体のある運動」がいろいろと生まれてきました。
ここで、もう一つ我々ファン側の考えのおよばない、別の問題も含んでいました。
キャラクターに声をあてている声優さんは、その全身が役者でもあるのです。指名される場合はそのキャリアを買われて、多くの場合はオーディションを受けて勝ち取った「役」でもあるのです。 長寿番組を支えてきたのは演技が評価され、浸透したものと考えても良いでしょう。
しかし、『ザ・ムービー』では主要キャスト入れ替えという判断が下されました。
役者さんもシビアな世界に生きている方達なので、実力勝負でならまだ納得のいくものもあったでしょうが、(これはファン側の意見としてですが)あきらかに演技ではなく、イメージだけの作品を台無しにするミスキャストであったのです。
「作品」または「舞台」の評価と言うものは実はかなり不明瞭で、一部の批評家やブログの感想、興行成績でしか、目に見えるものが出てきません。 某役者さんの言葉ですが「役者にとって、人気は永久に自信が持てないもの、自信を持てるのは演技だけ」と言われるぐらい、フヤフヤと頼りないものなのです。
役を降ろされると言うことは、実力の否定でもありました。
そんな時期にファン活動がありました。今度は役者さん達も知らないことですが、こちら(ファン)側としては署名活動、デモめいたことも辞さず ぐらいの勢いでファンが集まりあれこれと考えを巡らしていました。
それが雑誌に「過激なファン、大物タレントにNG!」といった形で、取り上げられ、あきらかにネガティブキャンペーンの様相を見せてきた段階で、具体的な沈静化策として「オリジナルキャスト」での再収録、という判断が出たものと思います。
ホーマーの大平氏は"今後ホーマーの役を降りるつもりであった"と、後から伺いました。この時期の強い葛藤もあったことと思います。
最終的には、「ファン活動をしてくれたファンに一言挨拶して、彼らに許可をもらってから、収録をはじめたい」とのことで、率先して動いていた「考える会」が代表みたいな形で呼ばれ、大平氏自身から復帰の意思をお聞きしました。こちら(ファン)側としても、許可をするも何も、"復帰が決まった"と言うことだけで全員涙目でした。
その際に、劇場オリジナル声優版公開はもはや不可能であり、「ファンとFOXの仲が悪いなら自分たち(役者側)がその握手の仲立ちをしたい」との話を伺いました。
この日を境に「考える会」ではアンチFOX的なまとまった動きはやらないことになり、「では残りはファン個人が、自分の責任下、自由意思で動きましょう」ということになりました。
結果、FOXを動かして、「オリジナル声優版の映画を劇場で観る」という夢は崩れ去りました。
大平氏も「せめて(これから収録される)DVDが出たら、ファンを招待して、みんなで見たい」という話をされていました。
しかし、去年の段階では、夢の話でしかなかったのです。
長文になってきたので明日に続きます。
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