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ザ・シンプソンズ ファン感謝祭レポートその2

 夢は願えば、かなうもの という言葉が私は好きではありません。

 夢は見るだけならノーリスク

 叶えようとすると、その大きさに比例してハイリスクになります。

 シンプソンズDVDの上映会の話を聞いたのは今年1月です。発起人はAさんでシンプソンズファンクラブのメンバーが順次合流する形になりました。場所の仮押さえができたとのことで、発起人が大平透氏と連絡を取り具体的になってきました。

 イベントは無償で会場費は発起人で分担することで合意。しかしいくつか高いハードルを越えなければなりません。その一つは上映許可です。無断上映でやるか否かは大きな差となります。

 これは大平氏の働きかけで解決できました、それのみならず主要な声を担当している役者さんも連れてきたいという意向で、ささやかですが充実したイベントが予想されていました。

 後でとてつもないことになるわけですが

 最終的に上映許可はDVD(BR)の販促という形で可能となりました。これまでは"不倶戴天の敵"としてきたFOXでしたが、外資系企業としては充分すぎる配慮を頂いたと思ってます。

 合わせて、DVD(BR)購入者に対しての募集が始まりました。この段階では未定事項も多かったのですが、最終的には募集数を超える応募とたくさんのメッセージが届けられたそうです。

 さて、5月4日当日。 ファンにとっては奇蹟の一日が始まります。

 まず当選した一般来場の方が驚いたと思うのは、大平透氏によるDVD(BR)全員サイン企画でしょう。 一応、さすがに無謀と止めはしましたが、大平氏の強い希望で決まりました。

 プラス、ミスタードーナッツ提供の先着順のお土産品。

 12時開演。いきなり主要キャストによる音声ミニドラマがスタートします。実はこれ、ベテラン俳優にやってもらう以上、失礼があってはいけないとリサ役の神代知衣さんが書き下ろした渾身のもの。クラスティ役の島田敏さんを始め日俳連全面協力で収録された一回こっきりとしてはミラクルすぎる録音です。

 メイン司会はこれまた贅沢に島田敏さんと一城みゆ希さん。役者さん達を壇上にお呼びして次々の挨拶。都合の付いた主要メンバーが勢揃いしてファンの前に立つという、おおよそ普通の力関係では成立しないようなすごいことになってます。

 大平透氏が最後に登場して挨拶となったのですが、なかなか言葉が出てこない。後で知らされたのですが用意した言葉が、感極まってでてこなかったそうです。最初からずっとこの日があればと言う話をされていました。

 この辺はアニメ!アニメ!さんのレポート

 大平氏の「もう水に流しましょう」という一言が、この日のすべてを集約していたと思います。もはや未来に眼を向けたものなのです。

 いよいよ、ファンが望んでもかなわなかった夢「オリジナルキャスト版 シンプソンズ ザ・ムービー」上映が始まります。 タレント版を観てない人にはごく自然のものでしょうが、これは一度は永久に断絶しかけたところから、ファンの声で復帰した、一言一句の台詞が何よりも貴重な収録音声なのです。この会場においては何よりもまして貴重な上映時間であったと思います。

 万雷の拍手と共に上映終了。これはマット・グローニング氏にも是非見ていただきたかった光景です。

 その後はプレス用に写真撮影があったのですが、ここでファン側のターン! このイベント、役者さん達がファンに感謝する集まりなのですが、逆にファンが支えてきた役者さん達に感謝するイベントでもあったのです。当日までは内緒で、ファンが全員に花を渡すというサプライズ企画が織り交ぜられていたのでした。 

 そして、当日までシークレットだった第三部大平氏のサイン会。このサイン会の間役者さん達が壇上に上がり、自分のもちキャラでクイズを出すという贅沢企画。それだけでは止まらずFOX提供の収録台本を抽選でプレゼントなどてんこ盛り。

 サイン会も無事終わり、大平氏の挨拶で全イベント終了しました。  と、思いきや!

 最後は役者さん達が全員揃って来場者の方々をお見送り。 どれだけベテランが揃ってるか分かる方には、いかにすごいことか分かっていただけるかと思います。

 これだけのものがまったく営利の絡まないところで行われたのは、ファン活動史に残るミラクルな一日と言えるでしょう。

 ここまでは表舞台の話。裏方でもミラクルな話はあります。

 後から気がついて愕然としたのですが、考えてみれば「素人の仕切る舞台にベテラン俳優が上がる」というとんでもない命知らずのことをやろうとしていたわけです。

 しかし、次々集まる強力な助っ人ボランティアのおかげで何とかフォロー。その一人ですが、今回知人の音響マンの方に助っ人を頼みました。

「声優さんの挨拶があるんですが、音響たのめないっすかー」

「いいっすよー」

 と、これぐらいの軽いレベルで。

 しかしその音響マンさんが当日遭遇したのは、ベテラン俳優の前で、限られた最小限の機材で、アドリブで刻々変わる台本進行下で、状況に合わせて音を出し続けるという恐ろしい作業。 舞台見てた人はまるで気がつかなかったと思いますが、アメージングなプロ技が舞台裏で展開されていたのでした。まったくもってよくやって頂きました。

 それだけではありません。今回の上映 普通の映画館気分で皆さん見ていたものと思います。 実はこれプロジェクターにPS3を繋いだもの。 いくら高輝度プロジェクターとはいえ、ここまで映画並みのクリアな上映ができるとは思いませんでした。恐るべしPS3! みんなでオリジナルキャスト版を観るという夢は、SONYの技術者の手によって叶えられたと言っても過言ではないでしょう。 ありがとう! PS3班の人! 

 これだけ大きな夢を叶えれたのは、ボランティアスタッフと、手弁当で駆けつけていただいた役者さん達、何よりも強く願った大平氏によるものだと思います。

 ハイリスクであっても、一つ一つ解決すれば夢の実現は大きくなる。それが分かっただけでも大きな成果のある一日でした。

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