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アンチオカルト

 大槻義彦氏の「江原スピリチュアルの大嘘を暴く」を読んでみました。

 根拠もないことを安易に信じてしまうことに、警鐘を鳴らすという目的は大変良いと思います。霊能者全般に言える「不確定な内容を言って、当たったように見せかける」「起こった出来事を予知したことにする」「根拠もなく否定要因をつきつける」「実はリサーチ」といったテクニックにバシンバシンとツッコミ入れるのはなかなか痛快です。

 しかしながら、これで救えるかと言うと少々疑問です。どんなに「オーラは見えない!」と熱弁ふるっても「心の眼で見えるんです!」みたいな信じ方をしている人には効果ないと思うのです。

 それよりも、「うかつに信じたらこういう目にあいますよ」という実体レポートも付加したほうが効果的だと思います。借金して破産したとか、実際にあるエピソードの羅列により、判断材料を増やすことが、「信じたい人」には大きな制動となるのではないでしょうか。

 ちなみに以下は、前書いてた記事。 霊感広告頼みの雑誌にゃ載せられませんがな

 スピリチュアルは元手無しのビジネス

 霊感商売は基本的に「話術テクニック」があれば誰にでもはじめられます。

 権威的なものを巧みに利用することで価値観を狭めて、判断できない状態に陥れるのが最初の段階です。 それがうまくいかない場合はいきなり「断定」からはじめます。

 これを「圧迫」と言います。相手が圧迫されない場合は無意味ですが、誰でも悩みはかかえていますので、それを聞き出すことで「圧迫のやり方」が決まります。 

 つまり自分から個人情報を与えることは、鴨ががんばっておいしいネギを探して背負ってるみたいなものです。個人情報を与えなくても、推測や、周辺状況からの推理も出来ます。他人が自分を言い当てるのはあくまでテクニックにすぎません。

 次にいかに資産を引き出すかに移ります、「健康」「人間関係」などの修復を目的に高額商品を販売します。 相手が必死になればなるほど引き出し額の上限は大きくなります。

 一般家庭でもある程度の蓄えがあります。その資産を「よりよいもの=老後の健康、幸せな家庭環境」と交換した気にさせる。これが基本的なやり方です。 壺や、宝石はどんなに二束三文といえ購入資金が必要なだけまだマシで、もっと荒っぽくなれば「お祈り」だけを販売します。 少々失敗しても損はしないのだから、止めるはずがありません。

 一番効果的な、彼らに対する撃退方法は「一切かまわない」ことです。相手の話術のフィールドに入らないのが一番良いのです。「相手の矛盾を突く」「納得できるまで質問を繰り返す」も素人レベルでは効果ありますが、海千山千の話術の持ち主に対しては、翻弄されるのが落ちです。

 彼らは「フィールド内に入ってこない」ことに苛立ち「何故話を聞かないのか」と言ってきます。それでものほほんと無視しましょう。 それで充分なのです。

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