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○イル・○ットラー!

 先日大阪まで出かけて舞台『プロデューサーズ』を観てきました。

 『プロデューサーズ』はトニー賞最多受賞のブロードウェイミュージカル。「最低の舞台を演出して大コケさせて、出資金をだまし取ろうとするが、それが逆に・・・」というのがメインストーリー。頂点から墜落して、どん底からはい上がるという展開が素晴らしく、911後のニューヨークに希望を与えたとも言われています。2005年に公開された映画版は、ちょうど仕事関係で精神的にやられていた時期に観たので、ずいぶんと勇気づけられた思い出の映画でもあります。

 今回日本で公演されたのは日本人キャストによるもので同キャストでは再演。一度は舞台版を観たいと切望していたのですが、再演の話を知ったのがつい最近で、東京公演は終わっていたのでわざわざ大阪までいくことになったのでした。

 主演の二人は人気タレントなので、正直期待はずれなものを予測していったのですが、元の完成度が高いのと、見事な芸達者ぶりでオリジナルよりも若すぎるという主要キャストのハンデは乗り越えられていたと思います。

 すべて日本語なのですが、台詞が聞き取れないもの多かったのがちと残念。日本語ローカライズされた台詞も良かったのですが、オリジナルを何度も観ているので「ザットフェイス♪」が「あの顔」、「スプリングタイムフォーヒットラーアンドジャーマニー♪」が「ヒットラーとドイツに春の日~」と微妙に間が崩れてしまったので、原語そのままのほうが良かったような気も。

 このお話のキモは舞台での劇中劇「春の日のヒットラー」にあると私は考えています。、ユダヤ人ばかりのニューヨークでヒットラー礼賛の舞台をかけ「ハイル・ヒットラー」を連呼するのですが、「やり過ぎて面白くなってしまう」というのは真のエンターテイナーにしかできない高度な技術で、メル・ブルックスのコメディ職人の頂点のようなものだと思ってます。

 これが本物の舞台で観られたので、余計な費用はかかりましたが満足できる大阪行きでした。

 映画版は物語としての完成度が1ランク上がってますので、仕事に疲れた方には是非ともお薦めです

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