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初音ミクの恨み節

 今回のJASRAC登録からの配信騒動に関して面白い話を聞きました。

「ありゃー(初音ミクは)DTM民の恨みの子みたいなものですから、JASRAC登録だけは絶対に無いですよ」

 話は7年ほど遡ります。2000年にJASRACはMIDI配信に関しても音楽配信権利を言い出しました。これにはDTM民の大反発があったのですが押し切られる形で、ネットワーク上での音楽配信が制約されました。 

 建前上このことは正規利用の道筋を開いたことになってます。こちらの料金表を見てみましょう。ダウンロードできる場合は10曲登録して年額1万円、記録不可のストリーム放送なら曲制限無しで年額1万円です。それぐらい安いじゃないかと思うかもしれませんが、貧乏な学生MIDI師には死刑宣告と同じです。事実上多くの音楽サイトが閉鎖されるハメに陥りました。

 基本的に、仕事として音楽を扱う人間にはJASRACのような組織も必要だと思いますが杓子定規な対応をしたおかげで、結果的に若手の才能を叩きつぶしたことになりました

 これによりYAMAHAなどの音楽メーカーも打撃を受けたため、YAMAHAヴォーカロイドを基軸にするシリーズとしては、まさしく恨み骨髄であり、「慣例としてJASRACに登録しましたよー」とか言われたら、それはカっとなるのも当然といえます。

 こちらにまとめがありますのでご覧下さい。(ドワンゴによる初音ミクオリジナル曲登録問題まとめWIKI MIDI狩りの歴史)オリジナルと規制曲の区別がつかないから金払えと言うのは違法行為のような気がします。

 正しいルールで行われる二次創作は才能のゆりかごであると私は考えています。その「正しいルール」をちゃんと考える時期が来ているのだと思います。

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