たとえばニコニコに流れている初音ミクの楽曲を第三者が、使用したいと思ったときJASRACに許可を通すべきか否か? イメージ的には、音楽関係の著作権管理をすべてまかされている印象のあるJASRACですが、取り扱っているのは著作者から信託された管理曲だけなのです。
第三者が使うケースとして、こちらでも利用者に対し明記されています。
JASRACが著作権を管理している音楽作品(JASRAC管理楽曲)に限ります。 JASRAC管理楽曲以外の音楽作品をご利用になる場合は、各作品の権利者にお問合せくださるようお願いいたします。引用元
JASRAC管理曲とは権利者から委託されているものなので、権利者が委託していない場合は、通す必要が無いと言うことになるようです。 では、ニコニコ動画に上げられている楽曲はコピーし放題?
いえいえ、そんなことはありません。ちゃんと権利は保護されています。
これはJASRACのページでも明記されています。
Q1. JASRACと信託契約を締結しないと、著作権が発生しないのではありませんか?
A1. わが国の著作権法では、著作権は著作物の創作によって自動的に発生し、
保護されることになっており、登録などの方式や手続きを必要としておりません。
JASRACと信託契約を締結しないと、著作権が発生しないなどということはありませんが、
JASRACによる管理(使用料の徴収や分配)は受けられません。引用元
ここで作者が、著作権フリーを明記すればJASRAC無信託曲が氾濫することになります。こちらの資料を見てみましょう。JASRACに委託している人の数です
作詞者 4,091
作曲者 3,056
作詞・作曲者 4,548
合計で11,695名 初音ミクの出荷数は15000本を超えていますので、購入者全員が作詞作曲を始めたら、これだけでも全登録者を遙かに上回ることになります。 デスクトップソングの作者が、こぞってJASRAC拒否を言い出したら、大変なことになりそうです。
言うまでもなく、管理曲を勝手に使っている場合は、それこそJASRACの本分である著作権信託の威力を味わうことになります。
同時に音楽家の萌芽を自ら叩きつぶすということでもありますが。
JASRAC管理曲はこちらで検索できます。
蛇蝎のように嫌われているJASRACですが、苦労して音楽家になったのに、安い作詞作曲料でこき使われていた人々が多かったことを考えると、一概に非難するべきものでは無いような気もします。