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もう少しましなやり方を考える

 批判だけではどうしようもないので、建設的にシンプソンズ問題を考えてみましょう。下記はオリジナル声優版が公開されるという前提で書いていますので念のため。

 ’もし、自分が日本FOXの宣伝担当者なら~偽宣伝企画書~’

 まず、日本で本国並みのヒットを飛ばすことは正直ムリでしょう。十数年の放送と数々の賞に輝いた実績と知名度をひっさげて公開される映画と、知名度がほぼゼロに近い映画を公開するのは、情報格差が多すぎます。「日本でも大ヒット」との実績は欲しいのでロングランに繋がる「口コミ」こそが宣伝の重要材料になると考えます。

 好条件としてはシンプソンズの素材の良さが取り上げられます。知的で過激で最後には家族愛に戻る基本路線、加えて各シーズンごとに練りに練ったエピソードがあり、「これを発見した」という意識喚起が劇場公開に向けてのムーブメントになると考えられます。

 宣伝1 大衆告知活動 「全米ナンバー1の人気アニメ」をフックにして、家族層の動員を考慮する必要があります。特に親子で見たいという意識を作るために登場人物マージを宣伝の中心として、過去のフィルムなどから家族的な要素のあるシーンを抜き出しスポットをうち「どんなにキレてもやっぱり家族」を惹句として、現代家族の危うさに訴えかける戦略をとります。同時にホーマーを中心とした「愛すべき父親編」を製作、こちらはサラリーマン層を中心にした展開を取り、ビジネス誌などにむけて宣材の配布、試写の招待などを行います。

 宣伝2 潜在的観客層 ブログなどの文章活動を毎日行っている人達を知的大衆層と位置づけます。この層にアピールすることは極めて重要です。公式ホームページのリンクのしやすさとして、情報ブログを作成し、トラックバックなどを積極的に活用した情報リンクを構築します。これに合わせて「ザ・シンプソンズ」の基本ガイド、トリビア的な要素もウェブ上で展開し、公開までの盛り上げとして「ベストエピソードキャンペーン」を行います。これは投票などでもっとも人気の高いエピソードを数編選出し、公式サイトならではのキャンペーンとして、ストリーミングを使ったネット放送を行います。これは一週間程度の期間限定として公開>リンクの話題を作り出します。

 宣伝3 テレビ放送 深夜枠などでのベストエピソードの公開。第1話から愚直に放送するのではなく、かってWOWOWで行われていたように、話題性の強いものをチョイスし数分のガイドを入れることによりこれを補完します。これは実力に定評のある若手お笑いを起用することで10代の全く知らない層に対して「面白さのお墨付き」を与える効果があります。

 宣伝4 トイ層  従来ファンのマニア的な層には映画公開時の日本オリジナル限定グッズキャンペーン(劇場窓口のみ)も有効で、これにより本国のファン層からの注目も集めることと考えられます。

 以上の宣伝1~4までを多面的に展開し、劇場版を期にした認知度のアップ、これまで知られなかった「シンプソンズ」の魅力をアピールし継続的なファン層の開拓をめざすものです。

 なーんてね。

 少なくとも今のタレント吹き替え戦略では、過去の財産を活かした告知活動は不可能に近く、むしろ旧作の放送は無理解な劇場版に対する怒りの火に油を注ぐようなものでしょう。正直な話タレント版を撤回していただけるならいくらでも無償で宣伝に協力するつもりはあります。今のままではマイナスの口コミ効果しか生んでいないと思っています。

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