バカな企画がすべてを台無しにする
シンプソンズの映画版の声優交代。記者発表までやってしまったところを見ると、もはや決定事項で覆ることはないのでしょう。 これでDVDの契約まで入っているなら、ソフト化されたときもタレント声優が使われることが想像できます。生死に関わること以外では、今年最悪のバッドニュースです。
マージ役の一城みゆ希さんもこの件に触れられています。一条さんのマージは存在感があります。
ホーマーを呆れるときも、バートを叱るときも、追い詰められてキレた時ですら、家族への愛情を背後に感じさせてくれます。マージはシンプソンズファミリーが際限なく壊れたりしないための要であり、視聴者にとっても『シンプソンズ』というハチャメチャな番組を安心して見られる要素でもあります。
亭主を「おい、こら」で怒鳴った後でわざとらしく甘えたりすれば「家族の愛情が出ました」と思ってるなら、勘違いも良いとこでしょう。新吹き替えの一番の不安点です。それでも立派に演じられるなら和田版も、もう一人のマージとして、認めても良いですが極めて望み薄です。
タレント声優を使うメリットというのも分かります。
人気タレントが自分の番組内で「今度こういう映画に出ます」と一言言うだけで値千金の大きな効果が生まれます。会社側の決断もそういったところでしょう。マニアがどういおうがテレビで告知されてお客が入らなければ困るという状況なのでしょう。
ただ、それで作品自体がぶちこわしになったのなら
あなたたちは何を売ってるのですか?
と、問い詰めたい。作品をズタズタにしても興行収益さえあれば結構、マニアがうるさいならそのうちに特別版のソフトでも出せばぐらいにしか考えていないのでしょう。
一番大事な、これまで作品を支えてきた声優の気持ちというのを無視して。
私に出来るのは、不満を書き連ね、吹き替え版は絶対に観に行かないと言うことだけかもしれませんが、オリジナル声優の人達に多少なりとも敬意が伝われば嬉しいです。
| 固定リンク
「シンプソンズ」カテゴリの記事
- シンプソンズファン感謝祭3(2011.05.08)
- シンプソンズファン感謝祭延期(2011.03.31)
- シンプソンズファン感謝祭(2010.05.27)
- ザ・シンプソンズ ファン感謝祭レポートその2(2008.05.08)
- ザ・シンプソンズ ファン感謝祭レポートその1(2008.05.07)