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発掘!宇宙Gメンエピソードガイド1

 旅行中の更新は、同人で執筆した宇宙Gメンエピソードガイドです。全4回ほどお付き合い下さい。まったく誰も喜ばないネタでしょうが、後の歴史で誰かの役に立つことを祈ります。

『宇宙Gメン』
1963年(昭和38年)8月20日~10月8日
日本テレビ系列 夜7時半~8時

 このタイトルを懐かしく感じる人は何人いるでしょうか?
日本電波映画社により製作された、本作品は昭和38年に放送されて以来顧みられることもなく、タイトルのみが知られる存在となっていました。
 2001年には待望のDVD化も果たしましたが、その知名度の低さから
内容が語られることもないまま、時が過ぎようとしています。
 私が本作品と出会ったのは、中野のDVDショップでの、いわば投げ売りでした。
改めてみてみると、ブックオフなどには常連と言って良いほど見かけます。
これは在庫品が中古ショップに出回ったと見るのが自然でしょうが、現実に何があったのかは知るよしもありません。
 ある意味、非常に買いやすい環境にあるとも言えます。今日現在(2007年8月15日)
amazon.comでの最安値は4280円です。
 国産初のスペースオペラ、宇宙時代の特撮ドラマ。
かってテレビ黎明期の中、新しい世界にチャレンジした電波映画社のスタッフや役者の人びとに思いをはせながら44年目の宇宙Gメンを語ってみたいと思います。

 DVD-BOX『宇宙Gメン』を情報ソースにして作成されています。
聞き取り内容が多いため、名前、語句に誤りがある可能性があります。
あらかじめご了承下さい。

第一話 宇宙ホタルの秘密
 ストーリー
 アンドロメダ島宇宙研究所(川中研究所)では実験用宇宙艇レダ1号の成功を祝っていた。
レダ1号は順調に宇宙の旅を続けていたが、パイロットのコニシは宇宙船の外に「宇宙ホタル」を発見する。
 急激に宇宙艇の船内の温度が上昇を始め、パイロットは中継用のTVカメラの前で「宇宙ホタルはちがう」と言い残し消息を絶ってしまう。
 アンドロメダ島には新たにパイロットとして早風が、採用を求めてやってくる。
早風は国際宇宙科学局に務めていたが、級友コニシの無念を晴らすべく退任してまで、やってきたのだ。
 早風はコニシの死に疑問を抱く。
再度レダ計画を進めるべく、宇宙科学局に早風は提出書類を持って出発するが、謎のサングラスの男に襲われ宇宙船の機密書類を奪われそうになる。サングラスの男は格闘の末叩きのめしたが、自白させようとした矢先、何者かに狙撃され殺されてしまう。
 レダ三号は早風の提案で、調査のため宇宙科学局に送られ、レダ2号を使っての実験が開始される。
 一方で、それを苦々しく見つめる目があった。
「デモン帝国」は宇宙開発を独自に進めていて、川中研究所のレダ計画は彼らの宇宙計画から始まる、地球征服計画の障害となるのだった。
 デモン帝国の帝王「グレートデモン」は末端の人間は顔すらも見たことがない謎の存在であった。
 レダ号を追跡するデモンの宇宙船はレダ2号を宇宙ホタルに見せかけた、爆発体で破壊する。
 そこに新たな宇宙艇が出現する。その艇に登場するのは覆面をした謎のパイロット「宇宙Gメン」だった。
 Gメンの艇を襲う、デモン艇だったが追撃中自らまいた宇宙ホタルに飛び込んで自滅する。
 宇宙Gメンは早風の友達だと名乗り去っていくのであった。

 解説
 冒頭レダ1号に登場するコニシは後に土方歳三俳優として有名になる栗塚旭。
デモン帝国はいち早くレーザー兵器(本編中ではレザー光線のレイガンと呼称))を開発してるところから、進んだ技術を有していることになる。
 大まかな流れとしては、日本の宇宙開発を妨害する欧米の秘密結社と、言ったところだろう。
 この時代の子供番組は「画期的な科学発明」とそれを私利私欲のために使おうとする「秘密結社」というパターンがあり、本作もそれに準じている。登場人物の龍夫(タツオ)少年も物語中の児童視聴者の代弁者(かつ、感情移入の対象)のとして、この時代では定番のポジションとなっている。
 クライマックスは宇宙船のチェイスシーンだが、吊りの宇宙船を右へ左と振っている感は否めません。
 しかしながら、メカ対メカのシーンが物語の核となったことは大いに評価するべき点だと思うところです。

第2話「盗まれた宇宙艇」
 台風の過ぎ去った日、アンドロメダ島の浜にサラヤと名乗る娘が打ち上げられる。
川中研究所ではレダ4号が完成しようとしていた。
 龍夫少年はサラヤをレダ4号に案内するが、何故か磁力計が反応するのだった。
セラミックで造られたレダ4号に反応の無いはずのものだった。
 レダ4号には川中研究所のパイロット月村が搭乗することになった。サラヤは成功のお守りにと月村に腕輪を手渡す。
 レダ4号はデモン帝国の妨害電波を受け航路を外れる。レダ4号は磁力線で引き寄せられ海中へと没する。
 4号艇内の磁力元としてサラヤの腕輪が疑われるが、サラヤは一足先に逃亡していたのだった。
 早風から連絡を受けた宇宙Gメンは、サラヤが乗った潜水艦を追跡する。Gメンは水中ミサイルをかわして、潜水艦を追尾する。
サラヤは龍夫少年を欺したことを後悔していた。
 月村はデモン帝国に捉えられレイガンで、川中研究所の秘密を明かせと脅迫を受けるが
頑として断る。
 デモン帝国の基地に潜入したGメンは、月村の救出に成功脱出を計る。
Gメンの宇宙艇を追撃する潜水艦だが、Gメンは無人のレダ4号をミサイルとして使用して、これを振り切るのだった。

解説
 ゲスト出演のサラヤがなかなかの美女。マリ子役の東孝子も和風顔の美女で、特撮ヒロインマニアとしても見逃せない作品。
 レダ4号を容赦なく突撃機として使う宇宙Gメン。ひどいっすよ。
早風=宇宙Gメンであることは、川中所長ぐらいしか知らないらしい。
 レダ号はセラミックで出来ている旨の説明があって、一般的にセラミックタイルの概念が浸透するのはもっと先なので、一般視聴者には難解だったかもしれませんが、科学時代にふさわしい脚本であったと言えるでしょう。
 主役の早風と同僚になるのがパイロットの月村武。
 ポジション的にはコメディリリーフ役と思われます。30年代番組には『月光仮面』の五郎八など、こういったとぼけたキャラクターがレギュラーにいました。
  宇宙Gメンの宇宙艇は、物語から察するに第一話で国際宇宙科学局に送られたレダ3号を改装したものらしく、潜水機能も備えている。泡幕を展開させて魚の群れに偽装する装置もある。

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