ローグワン スターウォーズスト-リー(超ネタバレ)

「ローグワン」 ギャレス・エドワーズ監督(超ネタバレ)

ネ   
タ   
バ   
レ   
で   
す   
よ   
緩   
衝   
壁   

 スターウォーズ3.9とタイトル入れるのが正しい「エピソード4」の10分前までに繋がるスピンオフ映画。

 何だかなあと思ったのは「シン・ゴジラ」と一緒。 監督がマニア側の人間なので、オタク的な目配せは仕込めても肝心な物語がまるで出来ていない。(意図的に人間ドラマを入れなかった? 人並みに描いてから言ってください)

 主役は女性という、EP7の情報が出る前に制作開始されたので、ネタかぶりしたのが惜しまれる。
 構想は悪くない。スターウォーズ正伝が生まれついての運命を背負った英雄伝に対し、こちらは熱意しかない民間人のお話というコンセプトは素晴らしい。 EP7が無かったらルークに対するジンというヒロイン像がもっと引き立っていたかも知れない。

 冒頭からいきなり駄目で、母親が突然戻ってきて父親の計画を台無しにしてしまう、しかも娘を助けることに繋がっていない。
 「馬鹿な行動に見えても思慮深い」シナリオだから意味があるのに、ストーリーを進ませるだけのシークエンスで初っぱなからがっかり感が増してくる。

 その後のソウ・ゲレラとの繋がりも「血の繋がっていない深い愛情がありますよ」と言い張ってるだけで、どうやって育てて、どこで別れざるを得なくて、何故帝国軍に収監されたかが描かれていない。そこは主人公を観客に納得させるところで削っちゃ駄目なとこでしょ。

 帝国軍のパイロットが何故裏切ったとかとか、盲目の戦士が特に説明も無く普通に人捜ししてるとか、完成してるのに無意味な暗殺計画を進行させて反乱軍のヒーロー性が台無しとか、不備を上げたら切りが無い。 父親の最後の願いである「デス・スターの意図的な弱点」も、そこまでやれるなら、うっかり事故のふりして破壊工作すればやればいいじゃん。とパーツの組み方がまるでなってない。 

 新ドロイドのK-2SOも「人を殺してはいけない制御装置が無い」ところが肝心なのに中盤で銃を撃ち台無し。
 盲目のチアルートが敵中突破する場面も、「フォースを信じていたが、すでに自信に宿り備わっていた」なのか「ただのバカ」なのかが分からない。

 主人公が父の言葉を信じることで、大逆転につなげるべきところなのだが、途中でぺらぺらホログラムで意図を喋っているので、父娘のと関連性が無い。スターダストという宝探しキーワードで観客をあっと驚かせる、どんでん返しは出来たはず。

 不満はあるが、ダース・ベイダー登場からのアクションパートは「ファンの見たかった物」なので申しぶん無い。 「大きな犠牲を払ったデス・スター設計図」との台詞にもきれいに繋がる。

 デススタービームの前になすすべくことも無く散っていく主人公は、ギャレス監督の核戦争に対する思いの詰まった(広島原爆投下の再現映像も作っている)いいシーンだと思うのだが、「俺がいなくても作れると思い込んだ父ちゃんの仕業」と思うと、びみょーな感じになる。

 ファンに目配せも大切だが、映画として穴だらけなのを「オタクムービーでしょ」で済ませることには納得出来ない。

 個人的には、新映像のダース・ベイダーが出てくる前に、日本語版の大平透氏が亡くなられたことが、残念としか言い様がない。キャラクターが引き継がれ、新たなダースベイダー俳優が生まれたことに祝福を。

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バットマンvsスーパーマン(超ネタバレ)

「バットマンvスーパーマン」ザック・スナイダー監督

 前作に当たる「マンオブスティール」が正直好きにはなりませんでした。 スーパーマンの骨格部分である「正義」の部分が抜け落ちて、異星人の内紛に巻き込まれているだけの意味の無いシナリオでした。 
 「マンオブ」のアクションカットで壊されるシーンを見るたびに「その下で人が死んでるだろうに、どうでもいい良いことを描きすぎ」と思ってました。

 そんながっかりが!
そんなうんざりが!
 倍返しのエンタテインメントで帰ってきたのがBvS!
キャラクターものは歴史物と同じで、時代背景をどれだけ勉強してるかが、楽しめるかどうかの境目なのですが、今回は一見さん徹底的に置いてけぼりにしてるので、「ヒーローに興味が無い人には全く面白くない映画」だと断言しておきます。
 今回は女性キャラも良いのがありますので、「マッドマックス怒りのデスロード」好きな人にもおすすめ。

 以下ネタバレ注意

 冒頭、いきなり「マンオブ」でビルの倒壊に巻き込まれるブルース・ウェインから始まるので、これだけでもう安心。

 「バットマンビギンズ」では「人間は、その行動によって決定づけられる」というテーマで、大富豪が手のつけられない暴力に直接対峙する物語を描いています。
「BvS」では、「ヒーローのいる世界では、得体の知れない超人の善意を信じなければならない」というテーマで切り込んでいて、スーパーマンを疎ましく思う人間が巧妙に抹殺をはかるというのが今回のお話。

 ある将軍を取材に来たロイス・レーンをスーパーマンが助けに来るというのが冒頭。この時のドサクサで将軍が殺害されてしまったので混乱が広がり何万人も死ぬことになり、「安直な正義行使の結果に、責任を取らないスーパーマン」という空気が生まれてきます。

 言うまでも無く、対イラク戦争のアメリカに対する皮肉です。

 ブルース・ウェインはその被害に遭った側で憎悪感からアンチスーパーマンになっていくのはそのまんま。 この辺のヒーローものに政治的ポリシーを混ぜ込む作風は好みの分かれるとこでしょう。

 善悪グダグダになっていきますが、ヒーローに立ち返る行動転換点に「父と母」が用意されています。 クラーク・ケント(スーパーマン)は育ての父の「自 分の力を善に使え」という遺言に従い、ブルース・ウェインは弾丸一発で偉大なる父を失ったことから悪を憎む「反暴力のための暴力」となるのが出発点。

 スーパーマンは育ての母を人質に取られてバットマンとの対決に誘導されます。スーパーマンは根が善人なので「バットマンなら説明すれば分かってもらえる」と信じていますが、連鎖する憎悪に巻き込まれたバットマンは言うこと聴きはしない。

 そのバットマンを正気に戻させたのが双方の母親が「マーサ」だったという共通点。 ネットは安直すぎるという批判の対象になっていますが、「死んだ母が バットマンを憎悪から戻ってこさせる」のとバットマンが「異星人であるスーパーマンを信用する(直属でも無いのに家族愛を持ち合わせている)」トリガーに なっているので、幼稚な動機とみる観客が多いのは実に残念。

 アメコミファンならドゥームズデイの登場でおおっ!となります。無敵のヒーローをガチで葬った悪役で、スーパーマンの死から復活までが一大イベントとなりました。

 クライマックスで、毎度おなじみVFXインフレバトルが始まりますが、途中さんざんネタフリをしてついに出てくるのが、ワンダーウーマン!
 往年の「マジンガーZ対暗黒大将軍」のグレートマジンガーポジションで、ついにスーパーヒロインのスクリーンデビューに全世界歓喜となる筈なのですが、予告で姿を見せているのでサプライズになりゃーしない。
 異星人、人間、地球の神の子という三人がそろい踏みして、バットマンとスーパーマンが互いに「おまえの仲間だろ」というのが笑いどころにみんな気がついていなーい!!
 そこシナリオライターの価値が1億円ぐらい変わる台詞だから!!

 ヒーロー文脈が分かる人でないと楽しめないかもしれませんが、ベン・アフレックのブルース・ウェイン見るだけでも価値があるので、新旧役者のファンも是非。

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スターウォーズ フォースの覚醒(ネタバレ)

スターウォーズEP7「フォースの覚醒」
 通称「帰って来たSTARWARS(1977)」
 新制作が決まった後で、いきなりルーカスの考えたEP9までのプロットを蹴飛ばしたというところで、不安と期待の入り交じる公開日でしたが、結果は大当たり!!

 オープニングはルーカスフィルムのロゴだし、ディズニーロゴは入らないし、バッドロボットロゴも一番最後と スターウォーズファンおもてなし映画。
 初回だったので、オープニングテーマがかかった瞬間に場内大拍手。

 何が良いかって、新キャラクターが魅力的で「世の中のはみ出し者が世界を救う」というルーカスの愛した神話構造がそのまま活かされてるところ。 旧作キャラの使い方も良くて、連環構造でうまく機能しているのもポイント。

 EP4~EP6からの続編なので、「森の木陰でドンジャラホイ」で終わった「ジェダイの復讐(その後特別編から「ジェダイの帰還)」からの溜飲を下げるべく生まれたと言っても良いかも。
 出来が良いのはJJのおかげもありますが、旧作スタッフもバックアップ(ルーカスを除く)。
 帝国の逆襲脱稿後亡くなられたレイ・ブラケットの跡を継いだローレンス・カスダンがシナリオに入っているので、シナリオはEP5-6にあった「伏線と親族対決」もきっちり再現。
 新悪役が、「悪い奴に誘われた」だけではなく自力で悪になって行くところが素敵じゃあありませんか。
 映画の中で、精鋭パイロットのポーと下っ端トルーパーののフィンが「相棒」と呼ぶ仲になっているのですが、ポーがフィンの友人を殺していることに、互いに知らないというのが、これまた良い!!
 2回目見て気がつきましたが、カイロ・レンはレイに左手斬り落とされている模様。

 特撮もCGに頼らずに、着ぐるみ多用で宇宙人酒場再現などよくわかっていらっしゃる。

 ところでポスターで、レイが棒状のライトセーバーらしき物を持っているがでてこないやん! と思ったらカイロ・レンのセーバーが被ってるでした。 意図的でしょうなぁ
 トイになってるキャラクターも出ていないのでディレクターズカット版もある?

 スターウォーズファンでまだ見てないなら、一言声をかけてあげたい。
「今回は、ジャージャーもイォークも無しだぜ!」

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PCX150を買う

 バイクを買ってみました。

 ヤマハの250からサイズダウンしてホンダのPCX150(2代目)に。
http://www.honda.co.jp/PCX/

買い換えの理由としては、前のバイクの航続距離が、120キロ程度と遠出には向かない車種だったこと。 ガソリンスタンドがあるかないか分からないところでは、50キロ毎に給油しないと安心して乗ってられないので、買って以来ほぼ横浜市-都内の移動にしか使っていませんでした。

 PCX150は、実燃費で50キロ近く行くのですこぶる優秀。 片道200キロぐらいは無給油で往復できるので、一気に移動範囲が広がりました。 しかもガソリン代は満タン1300円ぐらいなので買い換えて正解!

 燃費面で言えばカブ110あたりを買うのが良さげですが、PCX150のメリットは自動車専用道にも乗れるので利便性は桁違い、国内一人移動最強の乗り物と言っても過言ではないでしょう。

買って良かったポイント
1.燃費が良い
2.メーターに時計がついている
3.グローブボックスにシガーソケット装備。スマホナビを充電しながら使える
4.シート下ボックスがそこそこはいる(雨具、盗難防止チェーン、使っていないときのスマホホルダー)

これはあかんポイント
1.地面の凹凸に弱い。 かなりはねる
2.高速道路では非力すぎて追い越しが厳しい

 下道メインでたまに高速道路、バイパスや自動車専用道路を使うという利用方法だと問題ないかと。

 バイクが売れないというのは使い勝手の悪さもあったと思うので、好きにどこでも行ける乗り物はもっと普及すべきだと思います。

 価格は乗り出しで35万円くらいなのでローンで楽々変えるお値段
競合車種のマジェスティSとかもありますので、そちらも検討してみるのも良いでしょう。

 個人的にはこの車体サイズで250ccのエンジンを積んだ、アプリリアのスポーツシティのようなバイクが欲しいんですが、燃費は普通になるだろうなー。

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ゴジラ2014(ネタバレ)

「ゴジラ」ギャレス・エドワーズ監督 2014
(ネタバレ注意!)

怪獣100点!
ドラマは70点...
SFは10点
平均すると60点

 映画は観客に何を見せたいか という切り取り方をすれば、このゴジラは誰にも眠っているだろうお子様魂をキュンキュン振るわせる、ドカンドカンギャオンガオーの分かりやすい映画です。

 それだけではマニアックな客しか見に来ないのでいろいろと策を練っているみたいです、中心的活躍をするアメリカ兵の家族愛だとか、離ればなれになりそうな親子の再開とか、箸休め部分に人間側のディティールを入れてきます。
 ゴジラ第一作では「もうすぐお父ちゃんのとこにいくからね」とガレキの下敷きになった母子のシーンが印象的でした。2014での空港電車のシーンは、「今回は逆にゴジラ(災害)に負けないように親子を再開させよう」という監督の意図なら、かなり中盤はアメリカ人の災害に対する、不屈の闘志みたいなのが出ていて良かったと思います。
 お国柄の違いというやつでしょうか。

 実際に立ち入り禁止区域に入ったことのある人間としては、放射線警戒区域になった場所に立ち入るシーンには心が痛みます。
 線量が高く、震災後片づけられることも無いまま放置させられている様子を思い出しました。
 そういう所は良いのですが、アメリカで核ミサイル近海で爆発させたり、アトミックブレスをかましたりして、ゴジラの歩むところ高い線量が観測されているだろうに、その辺は無視。
 被爆物質が滞留し続ける事に対する無関心度合いはイラっと来ます。

 SF映画としては、もうなんのことやら。
・水爆実験でゴジラは倒せたの?
・ムートーを隔離、研究していた芹沢博士は何をしたかったのか?
・メルトダウンで線量が高くなった場合は中心区域を隔離しても、建物自体が崩壊したら意味が無い。
・1999の段階でのムートーの形状は?  原発抱え込んでそのまま寝てた?
・1999で隠蔽するにも目撃情報多くね?
・1999の時ゴジラさんはなにしてた?
・雄雌くっつく前に有精卵持ってるってどういうこと?
・降下作戦が、失敗して奪われた核爆弾の停止なので、要は決死の尻ぬぐい。

 ラストシーンは、GODZILLAということで「神様は人間を見捨てない」的な宗教観を感じますが、怪獣のヒーローイズムも持ち合わせてるところは、多いに歓迎するべき所ではあります。

 結論から言うと「待ちに待ってた、最新VFXゴジラ映画」という受け取り方で良いと思います。

 本家日本で、これを凌駕するにはどういうものが必要なのか、研究開発を真面目に行わない限り、ゴジラはアメリカンモンスターの代表になってしまいそうで、ちょいと寂しい感じもします。

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ヤマト2199 (ネタバレ注意)

 ヤマト2199をラストまで映画館で鑑賞。

 これまでの努力多き結果に、一大プロジェクトを終えつつある関係者一同に、アニメを見るのが好きな人間として、感謝と深い敬意を示したいと思います。

 ヤマトを再生するというのはそれこそ軽いレストアレベルでは済まなくて、根幹的な部分から再設計となり、「オリジナルの形、フィーリングを再設計で残す」というのがなかなか困難な作業になったと思います。

 錆びたシャーシに新しいボディを載っけてもしょうが無いのです。
旧「宇宙戦艦ヤマト」、すなわち70年型の物語モデルは現在ではもはや通用しません。

 だからこそ2199は新しい要素を詰め込んで,現代の物語にリビルドする必要があったので「原作と違う」なんて言う意見はおおよそ見当外れも良いとこです。

 何故ヤマトに新しいものを加えていったかを考えると2199というのは、別の視点で面白くなると思います。

・女性クルーが増えたのは、視覚的な意味もありますが、軍艦という死を象徴する船に生命を誕生させる女性を乗せる意味というのは、大きかったと思います。

・ガミラス側のエピソードにしても、どういう支配体制で何故地球侵攻したかのバックボーンを考えて、2199の戦闘場面の一秒単位で意味を持たせるというのに、一役買っています。
 多分、雑魚メカの爆発ワンシーンにおいてもなにがしか意図があるのでは無いかと思うのです。

 ヤマトというビッグタイトルを預かった人たちが作った、現状ベストがこの形なのではないかと思います。













と、まあ、何をやりたかったを重々察する努力をした上で、ヤマト2199は各所にエピソードのぶん投げをやっているような気がしてなりません。

○3人目のイスカンダル人、ユリーシャの登場。
・正直最期まで見て何の意味があったのか分からない。
  森雪と似てるのは観客引っかけの誤誘導で、結果他人のそら似?

・仕方なく航行装置に仕込まれているというのは、途中死亡する可能性は一切考えていなかった? サーシャはなぜその肉体保存方法がとられなかった? 

・使者として来たとは思えない、幼児的なメンタリティ。

○古代進の立ち位置
・オリジナルだと血気にはやる戦闘少年だったのが、今回は軍属という立場をわきまえた物わかりの良すぎる人物像に改変。その結果ヤマトにおける主役位置の消失。
・森雪救出作戦でヤマトを飛び出すが、どうやって助けるかはノープランという無計画性。
 結果、「たまたま森雪はガミラス人に解放され、古代は偶然それを見つけました(しかも無戦闘)」という驚愕の展開。 なにしに出て来たの?

・後半戦闘中に「ユキー!」って叫んでる事が多く、公私混同戦闘指揮者としては不適格なのでは。

・任務で死傷者を出していながら、森雪の死は隠そうというこれまた公私混同。

・おいおい、死体を抱きかかえるのは無いだろう。 原作にあったシーンとしてもあからさまに不自然。

○森雪って何者?
・最初は敵対的な異性として現れる。しかし異性として認識して、愛情を強く感じる対象というのが原作の立ち位置。
 これで2199の森雪が、古代に感化されて任務のために決死行動を覚悟するというところまで描き込めれば言うことは無いのですが、どうやらそう言うわけでは無し。

・ピント外れの扱いを終始受けて「はぁ?」「はあ?」言ってるだけの印象。

○ドメルの扱い
・2199で力を入れた描写が多かったのは分かりますが、あからさまなロンメルモチーフのため、ガミラスの描写がすべて、ナチス政権下ドイツのコピーになってしまい、「異性の文化であるガミラスがヨーロッパの風景的」になっています。

 そうなると第二次大戦のヨーロッパ戦線映画のパロディ、あるいはイタダキの羅列にしか見えなくなってしまい、宇宙で潜水艦戦モドキを始めるに至っては「Uボート」「眼下の敵」他モロモロのパクリでしょ。 ってことにもなってくるのです。

・ドメルが何故戦うのか、精神的バックボーンが今ひとつ不明でした。(女房、死んだ子供への理想世界のため?) そのため「いかにも軍人名セリフ」みたいなのが実に薄っぺらく聞こえます。

・ドメルの最期は「何故、我が身と引き替えにヤマトとの心中を選んだのか?」
 何をドメルは得ようとしたのか?
 軍人同士の尊敬なら、戦局が決したら引き上げて再戦の機会をうかがうべきで、特攻作戦を敢行するなら、ガミラス本星を死守する。「ここでヤマトを仕留めなければならない」という確信、覚悟の現れであって欲しいわけです。

・で、事もあろうに「よかった波動防壁間に合いました」で物語上無意味にしてしまうわけです。

・その後、「ドメル追悼式典の開催、ガミラスの人民の熱狂」に繋がるわけですが、だったらガミラス本星に突入したヤマト、をドメル支持者が狂気的に反撃するシーンがあってしかるべきなのではないかと思うのです。
 このあたりが機動戦士ガンダムのガルマザビ追悼式典のコピーにしかなっていない気がします。

○デスラー総統の迷走
・行動原理がスターシャへの愛情とするなら、異星人の男に寝取られてるだけでもう哀れ。
しかも、最期まで気がついていないという道化振り。

・ヤマト、ガミラス本星に到達してから、唐突行動多発。
 制作側の意思として「波動砲の存在意義」を考えて、「ガミラスへの物理的危機を敵であるヤマトが波動砲で阻止する」というのは意味があると思います。
 でも、そのために突如として、「脱出~別にガミラス本星なんかどうでもいいから、第2バレラスでボカンしちゃえ」ではあまりにも意味不明すぎます。
 いやいや、あんたの目的はスターシアのための銀河統一戦争で、その基盤の本星無くしちゃ駄目でしょう。
 このお馬鹿行動でヤマト2199がかなりグダグダになりました。
「犠牲が必用だ」とか言う脚本上の屁理屈は沢山です。

・副官ミーゼラの「きゃあ、デスラー総統生きてたー ニパァ(嬉しい)!」>「テレバシーうぜえぇ、バーン」からの「デスラー憎いわ」の茶番劇は一体何ごとかと。
 巻き添えで
「テレポーテーション的超絶肉体運動で、弾道の間に入り込む森雪が死亡(瀕死でした)」
ってもう、あきれかえるばかりなのです。 森雪がなんで自分の一命と引き替えにミーゼラを救おうとしたのでしょう? 誰か愛する女として共感するからの衝動的行動でしょうか?
それは行動原理として納得いくことでしょうか?

○スターシャの色ボケ
・デスラーからの愛情を理解しつつ、地球人捕虜とイチャイチャしていたという、二股キャラ。
・自分とこの波動テクノロジーが、そもそもの覇権争いのきっかけになったのに、それを軍事利用したからコスモリバースは渡さないという手のひら替えし。 無責任女王

○沖田の死
 沖田艦長というのは「決死の航海に挑み、次世代の成長にすべてをかけた」人物だと思うのです。
 その沖田が復路では「犠牲を出した自分だが、一目地球を見たい」と思うところに、ヤマトのラストシーン「何もかも皆懐かしい」が生きてくるのだと思うのです。
 後半は沖田の生きる意思を描くシーンが欲しかったのですが、どうもそこには関心があまり向いていないようです。

 軍事的な戦いから、沖田が生きる戦いに移行しての勝利(地球まで帰ってきた)だから、泣けるシーンだと思うのですが。 その辺の描写無しに泣きました。っていうほど2199沖田に皆さん感情移入できてるんでしょうか?

・沖田の死と対象に結婚式のシーン(新たなる生命)が挿入されるわけですが当然
「地球では瀕死になってヤマトの帰りを待ちわびているのに、おまえら何やってんのじゃ!」
って事ですよね。 多分地球のSNSで炎上してるでしょう。

・新しい生命を予感させるのは古代と雪が担うべきところを、奇跡話になってしまうところがもはや意味不明。
 おいおい、古代守さんは地球を救うナンチャラを森雪に使ったらいかんでしょう!
ここにきて、兄弟愛と言う馬鹿行動ですか?
 駄目になったのに数分後には奇跡で復活? なにそれ? 皆さんこのラストに納得してるんでしょうか? 
 沖田の意思を受け取ることによりヤマトがコスモリバースとして発動したんではないかなーと思うのですが、その説明は無かったような。

 他にもデスラー砲からなんでヤマト助かったの?とか粗雑な部分が多数あります。

 リビルドという作業工程で、色々と詰め込みたいのは分かります。でもそれが一緒に混ぜ込まれてはもはやオリジナルの良い部分も毀損しているような感じがしてしまいます。

 やりたいことがあるなら、もうちょっと整理して上手くやって欲しかったです。

というのが2199の感想です。

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こんなテレビが欲しい

 2画面テレビがあったら便利だなと思いました。 ピクチャーイン機能では無いのです。
子画面をタブレットにして手元に置いて、移動視聴出来たり番組表を表示できたり。
ほんでもってどちらもフル画質で6時間ほどのメモリー積んどいて、子画面で見ている番組は常時録画で、後から見られるとなれば、便利至極。

 CSで番組重なることが多いので、ちょっとだけ興味のあるのが多すぎるのです。

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「風たちぬ」(ネタバレ)

 芸術とは、個人の感性によって具現化されたものである。

 宮崎監督の意思と技術を持って、イマジネーションを具現化しているのだから、「これが正解」だと言われればその通りなので、反論は出来ない。

 ここから先は、「勘違いを根拠にしているかも知れないが、いかなる感想を持つこともそれは個人の自由である」という原則で書かせていただきたい。

 主役声優に関しては,最後まで慣れないどころか、話をぶちこわしにしている感がある。
声質にこだわって、感情表現を犠牲にするというのは、あきらかにベクトルがずれている。

 「インテリは甲高い声なんだ」

 声優決定過程がTVで放送されたが、これは周囲の危機感の表れだと思う。「納得ずくでキャスティングされた」ことをあらかじめ言っておく必要があったと考えたのでは無いだろうか。

 甲高い声云々は、人間の知能とはまったく無関係の思い込みに過ぎない。
その思い込みのみでねじ曲げている。 「いかにも感情を出しています」という声が嫌いならそれこそ全部字幕にしてしまえばいいのにとすら思ってしまう。

 役者は、その能力のすべてを使い「他人の意義」を伝えようとする。
その人生をかけた精神力に対して「そんな声は嫌いだから声質さえ合っていれば素人でも良い」というのは、かなり失礼な印象を持つ。

 結果、ファンタジー映画にしてしまったことにも疑問が残る。
堀辰雄の「風立ちぬ」は当時は死病であった結核の娘との恋物語である。
 この映画に死病も持つという、葛藤がどこにあるのだろうか?
しかも意味も無く零戦開発の話がくっついている。
 好きなお寿司とハンバーグを一緒に載せてみましたという感じで、同じ皿に乗せている意味が分からない。

 方や死者を量産する側で、方や死に行くことを覚悟した対比の物語です。
~というには、飛行妄想が前に出すぎている。

 物語は終始主人公に都合の良いように出来上がっている。
頭も良く、友達に好かれて、喧嘩も出来て、工学的な才能も有り、すぐにトップクラスの仕事を任される。 本人には飛行機を飛ばすという夢があり、美人の彼女を持ってイチャイチャする映画で、ラストでヒロインが死んで「死がそばにある」とか言われても、そんなものは戦時中どこにでもある光景だったのでは無いだろうか。

 特に首をかしげるのは結婚式のシーンで、頭に花飾りをつける風習はどこをモデルにしたものだろうか?

 即席な結婚式で、角隠しなど婚礼衣装を用意出来ないのは分かるが、花飾りというのは稚拙な印象がある。神道式に見えるのを極端に嫌ったのでは無いだろうか。

 この映画を見て泣きましたという感想を持たれる方は是非、他の映画も楽しんでいただきたい。登場人物が死んでさあ泣かせましょうな映画は量産されています。

 総合的な感想としては、自分の夢に固執して、他人の苦しみを共感しない糞野郎の映画に見えました。 ということです。

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バイクが売れないわけ

 バイクがそろそろ不具合出て来たので、点検に出しました。
その帰りにバイクがバッテリ上がって使えなくなりました。 充電の時何かやらかしたのでは無いかと疑っているのですが、「交換じゃ無いから当社の責任じゃ無い」の一点張り。

 工場の主張は聞ききますが、顧客の立場としてはわざわざ点検入れた直後で、炎天下道路で待たされて良い気分がするはずは無い。熱中症で死にかねないところだったわけです。

 それはさておき、バイクが動かなくなったのは、バッテリーの問題で、これはインジェクション化の問題点でもあります。
 バッテリーの電力が無ければエンジンはかからない。 賢いユーザーなら予備バッテリーなど用意するのだろうが、一般的には「エンジンかからないから、バッテリーもって来よう」とは即座に思わない。

 道路の標準スピードに乗るためには、125CCぐらいの排気量は必要で、それ以上となるとバイクは趣味性の強い乗り物となるのが現状です。

 趣味でたまにしか乗らないバイクなら、バッテリーが上がるの当然でしょう。
バイク屋でひと目惚れして衝動買いしたのは良いが、いざ時間をとって乗ろうとおもってもガッカリなんて事はよくあることかもしれません。

 バイクメーカーはこういったユーザーのことは考えているのでしょうか?
昨今のバイクの優秀さは言うまでも無いですが、どうも「オープンタイプの二輪駆動装置」になっている気がします。
「エンジンかけて、走れば良いでしょ」
という発想で、買った後のことは考えていない気がするのです。

 車種が専門化しすぎて応用が無いとも思ってます。。
 通勤に使えるのは125CCのスクーターまで。ロングツーリング向け大型スクーターは渋滞でもてあますため、軽自動車買ったほうがまだマシ。
 スズキのベクスターという150CCスクーターは実に重宝しましたが、高速にはパワーが足りないため、今は存在していません。
 アプリリアなどは250のパワフルなスクーターを出してますが、外車のため故障時の対応は貧弱としか言えない。

【欲しいバイク】
・250ccの国産バイク
 スポーツスクーターと呼ばれるジャンルが不足しています。
ネイキッドより、荷物の積載や利便性が考えられいるもの(雨具、小物収納やコンビニフック、走行中のスマホ充電、キャリアも展開できてスイカぐらいは積んで帰れる。)
・レギュラーでリッター25キロ~30キロ程度で10リットル以上のタンク。 せめてハイブリッド車なみの燃費は欲しい。
・緊急時の対応強化
 収納式の電池ケースを用意して緊急時には電池でスタートできる。もしくはUSBで充電できる装置。
・スマホナビが使える
 防水パックをハンドル中央部に固定できる装置

 便利で楽しいバイクが無いんだから、車種販売も今後伸びることは無いと思ってます。

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こんなゲームが遊びたい

 ドライブPPGって無いかなぁ。 と空想してみる。

概要としては
・ドライブシミュレーション
・四季と朝昼夜の概念がある。
・街は3個ぐらい。
・ドライブ中にも、事故やら救急搬送が起こる。
・緊急ミッションの途中で事故発生で、
 どっちを助けるかでシナリオ分岐。
・違反すると免停食らう(GAMEOVER)。
・長距離ドライブミッションは、30分ぐらい運転する。
・異性を口説けたらドライブデート可

等々
タイムアタック系のカーゲームにはうんざりしてるので
運転楽しいなぁ っていうゲームがやりたいんですよ。

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